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2024.05.28

完全遮光100%の最強日傘「UVO」が大ヒット:Wpc.が提案する、傘のファッションフロンティア

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日に日に強くなる日差しを感じる今日この頃。紫外線対策のひとつとして、日傘の活用がおすすめだ。
しかし、機能性を重視した日傘を選ぶと価格が気になるところ。そんな消費者の思いに応えるべく誕生したのが、機能とコストパフォーマンスを兼ね備えた「UVO(ウーボ)」という日傘ブランドだ。
さらにUVOを展開するWpc.では、傘をファッションアイテムとしても楽しめるような様々な提案をしている。梅雨の時期も間近に控えた今回の取材では、株式会社ワールドパーティー Wpc.ブランドマネージャの角谷さんに、雨の日も晴れの日も幸せを感じてもらえる製品作りについて話を伺った。

ファッションアイテムとして傘を選ぶ

20年前にブランドを立ち上げた当時と比べ、傘業界の環境やお客様のニーズはどのように変化してきたのでしょうか?
20年前と現在では、傘に対する認識が大きく変わりました。当時は、傘は雨を防ぐ単なる道具と捉えられていました。しかし、現在では機能性とファッション性の両面が求められるようになってきています。
機能面でいうと、近年は猛暑日と呼ばれるような非常に暑い日が多く、特に夏場はゲリラ豪雨など天気が急変することも増えています。そのため、機能面での高いスペックが求められています。
たとえば、UVカット率100%や完全遮光100%など、日傘としての高い機能性が重視されている一方、傘としては撥水性や水切れの良さなど、各シチュエーションでの快適性が重要視されています。
高度な機能を備えた製品へのニーズに、素早く対応することが求められていますね。
20年間でもっとも印象に残っている、Wpc.の代表的な製品やデザインとは?
私たちの意識が変わったという点で、印象深い商品があります。それがシャイニーアンブレラです。この商品はSNSでバズることで大ヒットしました。
この傘は、ビニール生地に虹色に輝く加工がされた可愛らしいデザインになっています。実は10年ほど前から市場に存在する商品でしたが、4年前にSNSで突然バズり出し、累計30万本もの売り上げとなりました。
この傘は雨の日の使用目的だけでなく、SNSで写真を撮るためやファッションアイテムとして購入されるようになったのです。傘業界ではこうした「SNSでバズって売れる」ということを経験したことがなく、私たちの意識が大きく変わりましたね。
傘作りにおいて、意識していることはなんでしょうか?
傘は本来、雨の日や真夏の暑い日など、ネガティブな状況で使うアイテムです。雨が好きな人は少なく、汗ばむ夏の季節も心地よいものではありません。
そこで私たちは、そういった状況下でも、傘を使うことで楽しい気分になれるもの作りを心がけています。可愛らしく、快適で、おしゃれなデザインを追求し、単なる実用品にとどまらない付加価値を与えることが大切だと考えています。
お客様に感動や幸せを感じていただけるような、魅力的な商品作りを目指しているのです。
ネガティブな状況でこそ、プラスアルファの体験を提供したい。それが私たちの思いです。そのため、毎年新しい感動をお届けできる商品を発信し続けています。ネガティブな状況をポジティブな体験に変える、そんな新しい価値観の下で、私たちは挑戦を重ねています。
今年は、新江ノ島水族館とコラボレーションして、水族館の水槽を再現した傘を発売しました。この傘は神奈川県を中心に大変好評で、全国的にも売れ行きが良い商品となりました。
ほかにも人気キャラクターの「ちいかわ」や「おぱんちゅうさぎ」のほか、猫の写真家である沖昌之さんなど、幅広くコラボ展開しています。最近は「旅する喫茶」とのコラボ企画で誕生した、クリームソーダアンブレラが一番ヒットしましたね。
新しい感動を提供できる商品をコレクションとしてお届けし続けることで、お客様に響いていると実感しています。「今年も感動する商品があった」とお声がけいただけることが、私たちの喜びになっています。
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