今回、その「IFMC.」を利用した介護用品が発売されたとの情報が入った。それが介護用品を専門的に扱う株式会社ケアファッションの「着るサプTM」だ。これまで数多くの高齢者に寄り添った商品を企画・販売してきた同社だからこそ、「IFMC.」の持つ有用性や将来性を感じ取ったのだろう。 そこで同社の辻村公明さんと無関由規さんに、「IFMC.」の活用に至った経緯と介護用衣料とのコラボレーションがもたらす可能性をお聞きした。
高齢者や介護を必要とする人たちに向けた衣料の販売を行っている株式会社ケアファッション。多くの高齢者と向き合ってきたなかで、加齢によって誰もが直面する問題があるという。
「高齢になると、健康な人もいれば、介護を必要とする人も出てきます。ですが、もうひとつ重要な層として、加齢と共に身体機能の低下を感じている人たちがいます。
これまでは服を着るときに何も支障がなかったのに、あるとき急に肩が上がらなくなって袖を通しづらく感じたり、手先が不器用になってボタンを閉めづらくなったりします」(辻村)