2021年の東京五輪に続き、今夏のパリ五輪も男子マラソン代表に内定している大迫傑選手。レースに向けての日々のトレーニングに欠かすことができないシューズが、
ナイキ の「
ペガサス 」シリーズだという。
「ペガサス」は、 1983年の誕生以来、多くのランナーのフィードバックとともに進化をし続け、信頼を勝ち取り、41年の長きにわたって愛されているロングセラー。大迫選手も実に 10年以上にわたり「ペガサス」を履いて、練習を積んできている。
その最新作となる「ナイキ ペガサス 41(NIKE PEGASUS 41)」は、どんな進化を遂げたのだろうか。大迫選手に話を聞いた。
前作「ナイキ ペガサス 40」のミッドソールには、反発性と耐久性に優れたナイキ リアクト フォームが採用されていたが、「ナイキ ペガサス 41」のミッドソールに使われているのはナイキ リアクト X フォームだ。
ナイキ リアクト X フォームは、「
ナイキ インフィニティ ラン 4(NIKE INFINITY RUN 4) 」にも採用されている素材。NSRL(Nike Sports Research Lab)で5年以上の歳月を費やして開発された素材で、
従来のナイキ リアクト フォームと比べて、エネルギーリターンが13%向上。ミッドソール製造による炭素排出量は43%削減されている。 また、 エア ズーム ユニットに関しては「ナイキ ペガサス 40」同様、前足部と踵部の2ヶ所に搭載されている。
今回のアップデートはフルモデルチェンジ ソールユニットが刷新された「ナイキ ペガサス 41」は、前作と比較して大きな進化を感じたと大迫選手は言う。 「今回のアップデートは、クルマで言えばフルモデルチェンジと言えるぐらい大きく変わったなと感じました。特に進化を感じたのはクッション性の部分ですね。今までのペガサスは、悪い意味ではなくて少し硬さがあったと思いますが、ペガサス 41は更にクッション性が増して、それでいて反発性もしっかりあるという印象です」 以前のインタビューでは、海外では砂利道や不整地など柔らかい路面を走ることが多いため、ジョグをするときは「ペガサス」を履いているが、都内の路面の硬いところを走るときは「インヴィンシブル」を履くこともあると答えていた大迫選手。「ペガサス 41」は、クッション性が高まったためより活用するシーンが増えているようだ。 「以前のペガサスはロードで使うと若干硬いかなという印象がありましたが、ペガサス41はロードでもトレイルでも走りやすいですね。ロードで長い距離を走るときに、特にクッション性が上がったことを感じます」 「ペガサス 41は前作よりもクッション性が増して、反発性もしっかりある」と語る大迫選手 ボルトカラーが印象的なナイキ ペガサス 41。16,500円(税込) 「ナイキ アルファフライ 3」との共通点がある!? また「ペガサス 41」のライド感は、「 ナイキ アルファフライ 3(NIKE ALPHAFLY 3) 」と共通している点も感じたという。 「もちろん反発力や推進力といった部分はアルファフライ 3の方があるのですが、一度柔らかく沈んでから大きな反発を得られる感じが似ていて、アルファフライ 3の開発で得られた知見が生かされているというか、ペガサス 41の延長線上にアルファフライ 3があるような感じがしましたね」 10年以上前からトレーニングで「ペガサス」を活用している大迫選手。「ペガサス」のどこに魅力を感じているのだろうか。
「バランスの良さだと思います。シューズの機能を六角形とか五角形のレーダーチャートにしたときに、ペガサスは綺麗な六角形、五角形になるイメージです。シューズによっては、特定の機能に寄せたものがあって、それは良くも悪くも 好みが分かれたり、使うシーンが限定されたりすると思いますが、ペガサスは万能という印象で、ペガサスが苦手という人はあまりいない気がします」
大迫選手はペガサスのバランスの良さに魅力を感じているそう