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進化を続けるテックデニムの原点: DENHAM(デンハム)から生まれた“カラーメッシュデニム”が夏の常識を覆す

2025.06.30
デニムは重くて硬く、夏は合わせにくい。そんな常識を覆す新時代の一本が、DENHAM(デンハム)の「テックデニムシリーズ」に搭載された「カラーメッシュデニム」だ。
蒸し暑い日本の夏でも快適に穿けるうえ、デニムらしい風合いはしっかり残っている。この時期に穿けるデニムを探している人にこそ、試してほしいのだ。
革新的な生地の開発背景から、最新コレクションの詳細までを徹底解説する。

PROFILE

永露 由奈(えいろ ゆな)

DENHAM JAPAN PR

PROFILE

玉井 剛史(たまい たけふみ)

カイハラデニム

開発のイメージは意外と身近にあるものだった!?

DENHAMのテックデニムシリーズは、生地・デザイン・付属パーツの3つのテクニカル要素を融合させた「スリーテック」というコンセプトで構築されている。
カイハラ社製のメッシュデニムを採用し、通気性と軽量性を担保している。まずは生地について掘り下げたい。
エアテックデニムコレクション。カラーステイと呼ばれる色落ちのしないシリーズ。 (左から時計まわりに)エアルーズシャツ47,300円、エージェントパンツ58,300円、エージェントポロ41,800円、エージェントショーツD39,600円(すべて税込)
この生地が生まれたのは2015年頃だという。当時、高い伸縮性や通気性に優れたアンダーウエアが話題を呼び、スポーツ選手やセレブらがこぞって愛用していた。
メッシュデニムの開発を行ったカイハラデニムでは、「そんなアンダーウエアのように快適な着心地をデニムに取り入れられないか」という発想のもと、営業チームが組織構造の分析を始めたことからスタートした。
快適なパンツを作るには“編み”構造が特徴だが、デニムは基本的に“織り”で作るため、単純には再現できない。そこで編みのような立体感を織りで表現する挑戦が始まった。
エアテックデニムコレクションのインディゴ(ブルー)。こちらはインディゴ染色をしているので、着込むごとに色落ちが楽しめる。(左から時計まわりに)エアショーツB39,600円、エアテックデニムシャツ42,900円、エアジャンボ52,800円(すべて税込)
製作工程自体は通常のデニムと同じで、糸を紡績した後に縦糸をインディゴ染色し、ポリエステル混の横糸を打ち込む。最終仕上げでヴィンテージ感を演出し、完成に至るというものだ。
「編み物のように目をゆるくすることができない織物で、どこまで編みのような構造に近づけられるかが最大の課題でした」(玉井さん)
通常のデニムに用いられる綾織り(ツイル織り)は、斜めに走る織り目が特徴で、丈夫さと独特の表情を生み出すことができる。一方でカラーメッシュデニムは2種類の織り組織と異素材の糸を巧みに組み合わせ、立体的なメッシュ構造を形成している。
これにより、通気性・軽量性・速乾性、そしてべたつきを抑える“点接触”という4大要素を実現した。
点接触とは、ポロシャツのように肌に生地全体が張り付かず、凹凸で接触面を最小化する技術のことだという。
汗をかいても快適さを保つ秘密がここにある。またポリエステルを適所に配合することでシワになりにくく、速乾性も高くなるという。
「生地としての強度は落とさず、夏用アイテムとして涼しさを最大限に引き出す。そこが開発の要でした」(玉井さん)
織物設計そのものは決して複雑ではないが、デニムとしての表情を自然に保つ調整がもっとも困難だったという。
「涼しさを追求すれば、さらに軽量にできたかもしれません。ただ、そうなると“デニムらしさ”が損なわれてしまう……。それでは意味がないと判断したのです」(玉井さん)
だからこそ、あくまでデニムとしての表情にこだわった。この執念とこだわりこそが、見た目はしっかりデニムであるのに対し、穿き心地はまるでスポーツウエアのようという理想を形にしている。またユニークなのは開発時の着想源だ。
「昔の扇風機に付いている紐が風に揺れる感覚や、シュウマイの蒸し器から立ち上る蒸気の通り道など、“風が抜ける”イメージを参考にしました」(玉井さん)

ワークやミリタリーから生まれた、機能美と快適性の最前線

DENHAMが提案する「テックデニムシリーズ」は、都市の夏を快適に乗り切る新たな定番アイテムといえる。
その中でも注目を集める「カラーメッシュデニム」を用いた新作コレクションは、ワークウエアやミリタリーのディテールを巧みに融合させつつ、着る人のスタイルに涼しさと快適さを与えてくれる。キモとなる生地の性能は、ここまで話したとおりだ。
生地・デザイン・付属パーツの3要素をテクニカルに磨き上げる「スリーテック」というコンセプトを軸に服作りを展開し、パターンから縫製ディテールに至るまで、機能性をキープしつつスタイリッシュに仕上げている。
今季は経年変化が楽しめるインディゴと、ビジネスシーンにも適した色落ちのしにくいカラーステイネイビーの2色展開となっている。
インディゴは洗い加工を施すことで自然な色ムラを演出し、白ステッチで爽やかさをプラスしている。カラーステイネイビー同様トップスを選ばず、幅広い年代のユーザーが取り入れやすくなっている
ドローコードでカジュアルさを演出する
膝や裾にはダーツ(立体縫製)を入れ、動きやすさを追求しつつも、武骨なワークパンツのニュアンスを現代的に表現している。ウエスト部分にはドローコードを採用しているので、ベルトレスでもフィット感を調整できる。
カラーステイネイビーはすっきりとしたスリムシルエットに、立体裁断や裾のドローコードで程よくワークテイストをプラスしている。膝のダーツが動きやすさを高め、きちんと感とリラックス感を両立した。アンクル部分に施したドローコードで着こなしのアレンジも可能
インディゴシャツは、ワークウエアのDNAを色濃く受け継ぎつつも、現代の都市生活に馴染むようにアップデートされている
カラーステイネイビーは色落ちのしにくい仕様なので、長期にわたりダークな色味を堪能できる。ミリタリーウエアから着想を得たパラシュートボタンもポイントだ。大ぶりで着脱しやすいだけでなく、デザインのアクセントとして存在感を放っている
「カラーステイネイビーシャツのシルエットは、ワイドなボックスシルエットを基本としつつ、動きやすさを意識したゆとりを確保しており、背面には風通しを考慮し、メッシュを採用したベンチレーション(通気孔)を備え、涼しさをキープします。ポケット配置も機能性を重視し、スマートフォンや小物がすっきり収まる絶妙なサイズ感になっている点も魅力です」(永露さん)
背面にベンチレーションを大きく取ることで通気&速乾性も抜群になっている
サイドポケットは、モノが出し入れしやすい位置にセットしている
スマートフォンがすっきり収まる絶妙なサイズを採用している
2022年のスタート以来、「テックデニムシリーズ」はシーズンごとに改良を重ね、デザインも毎回ブラッシュアップされてきた。今季の新作はカラバリの変更だけではなく、シルエットとディテールも刷新している。
「ありがたいことに売れ行きはかなり好調です。中でも30〜50代のアメカジ好きの男性を中心に支持を獲得しています」(永露さん)
身近なものをヒントにして生まれた「カラーメッシュデニム」は、蒸し暑い日本の夏でも快適に穿ける、まさに“テクノロジー×デニム”の結晶といえる存在だ。
進化し続けるDENHAMの「テックデニムシリーズ」は、機能性や快適性といった価値を、単なる素材開発にとどまらず、“着る人の体験”として設計している。カラーメッシュデニムは、その姿勢がもっとも色濃く表れた一本だ。
技術とアイディア、そしてクラフトマンシップが融合したこのデニムは、夏の装いに革新をもたらすに違いない。

Text by Kei Osawa

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