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“踵がないシューズ”シリーズ最新作! ミズノ「WAVE REBELLION FLASH 3」の個性と機能性
人を速く走らせる知見を持ち合わせたメンバーが一堂に会した、ミズノのSMOOTH SPEED PROJECT(スムーズ スピード プロジェクト)。スピードランニングにおけるスムーズネスを追求するなかで生まれたのが、よりスムーズな高速走行を実現する、特許を取得したミズノ独自の底面構造、SMOOTH SPEED ASSIST(スムーズ スピード アシスト)だ。
現在、SMOOTH SPEED ASSISTを採用したトップレーシングモデルとして「WAVE REBELLION PRO 3(ウエーブリベリオン プロ 3)」と「WAVE REBELLION PRO LOW(ウエーブリベリオン プロ ロー)」が展開されているが、今回はサブ3.0〜4.0(フルマラソン3時間切り〜4時間切り)を目指すランナーに向けの「WAVE REBELLION FLASH(ウエーブリベリオン フラッシュ)」がアップデートされた。どんな進化を遂げたのだろうか。

前作からクッション性、反発性が大幅に向上
前作からのもっとも大きなアップデートポイントは、ミッドソールの素材の変更だ。 「ミッドソールの素材は、搭載されているプレートの上下で分かれています。前作ではトップミッドソールにMIZUNO ENERZY LITE+(ミズノエナジーライトプラス)を使用していましたが、今作ではMIZUNO ENERZY XP(ミズノエナジーエックスピー)を採用しています。
MIZUNO ENERZY XPは、上位モデルのウェーブレべリオン プロにも使っているものです。軽量で反発性とクッション性に優れた素材で、今回はフラッシュ3の着用想定者の速度帯に合わせてチューニングをしています。ボトムミッドソールは、前作では通常のMIZUNO ENERZYでしたが、今作ではMIZUNO ENERZY NXT(ミズノエナジーネクスト)に変更しています。
結果、高い安定性を確保しながら、前作よりも前足部のクッション性が約22%、反発性が約32%、後足部はクッション性、反発性ともに約17%向上しました」と、ミズノ グローバルフットウエアプロダクト本部の須藤眞吾さん。


グラスファイバー強化のナイロンプレートを搭載している点は、前作と同様。
「カーボンではなく、グラスファイバーのプレートを搭載しているのも、ウエーブリベリオン フラッシュ 3の特徴です。カーボンプレートは、反発性が高いのは確かですが、どうしても硬さが出てしまいます。グラスファイバーも硬い素材ではありますが、カーボンと比較するとしなりやすいので、その分、ランナーの方には扱いやすいと感じてもらえるはずです」
ミッドソールの構造もアップデート
前作ではクッションホールが前足部から踵部までのびていたが、今作では前足部が埋められている。これにより、反発性が向上。蹴り出し時の安定感も増した。また、ソール底面の幅も少し広げられている。ミッドソールの素材のクッション性、反発性が増した分、安定性が低下したのではないかと不安になる人もいるかもしれないが、前足部のクッションホールを埋めたことと、底面の幅が広がったことで、安定性は確保されている。
よりスムーズな高速走行を実現する、特許を取得したミズノ独自の底面構造、SMOOTH SPEED ASSISTも継続採用されている。
SMOOTH SPEED ASSISTとは、ミズノが今までに短距離用のスパイク開発で得た知見も生かされた特許取得のソール構造。前足部はフォアフット接地時に自然な角度になるようなカーブを描き、中足部は拡張され、接地時に安定しながら大きなエネルギーリターンが得られるようになっている。
踵部分がカットさているのも特徴。一般的なランニングシューズの場合、フォアフットで着地した際に重力によって踵が下がり、これをふくらはぎ周辺の筋肉が支えるのだが、SMOOTH SPEED ASSISTには、このときふくらはぎ周辺の筋肉の負担を軽減する効果があるという。

踵部の傾斜は6度。前作は5度だったが、ミッドソールの素材変更に伴い、微調整がなされている。
「ウエーブリベリオン フラッシュ 3」のスピードを生む高反発ソール素材と、レース後半のスピード維持を可能にするソール構造によって、ランナーの目標達成をサポートしてくれるシューズなのだ。
ナチュラルにペースアップできる感覚のシューズ
実際に「ウエーブリベリオン フラッシュ 3」に足を入れてみる。メッシュアッパーは足にソフトにフィット。ザ・レーシングシューズといった印象の足入れ感だ。踵部分がカットされていることが気になる人もいるかもしれないが、走っているとそれはまったく気にならない(スローペースで歩こうとすると違和感を覚えるが)。自然に中足部あたりでの接地が促される感覚があり、レスポンスも良く(反発のスピードが速く)、リズムに乗りやすい。
カーボンプレートではなく、グラスファイバープレートを搭載しているからだろうが、走っていてプレートの硬さや突き上げ感は感じなかった。プレート入りのシューズを履いたことがないというランナーもチャレンジしやすいシューズなのではないだろうか。
元々スタビリティモデルが足に合うタイプで、脚力不足の筆者の場合は、長い距離を走るとブレやグラつきが気になりそうではあったが、短い距離では問題なし。フルマラソン完走へ向けしっかりと走り込んでいるランナーの脚であれば、記録更新の強い味方になってくれそうだ。
PROFILE
須藤 眞吾(すどう しんご)
ミズノ株式会社 グローバルフットウエアプロダクト本部 商品企画部 パフォーマンスランニング企画課
Text by Fumihito Kouzu
















