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軽くて丈夫、雨にも強い! モンベルの「アルチプラノ パック」は ロールトップ式バックパックの完成形だ

2026.02.10
山でも街でも軽快に移動できる。そして突然の雨にも慌てる必要がない。mont-bell(モンベル)が今年リリースした「アルチプラノ パック」は、“ぬれ知らずの軽さ”を追求して生まれたロールアップ式バックパックだ。
一見シンプルな構造ながら、その背後には創業以来受け継がれてきた「Light & Fast」の思想が息づいている。登山で培われた防水テクノロジーを日常でも扱いやすく──。そんな発想を形にしたモンベルの知恵と技術とは? PR担当の宝迫さんに、その原点を聞いた。

PROFILE

宝迫 哲史(ほうさこ てつし)

株式会社モンベル広報部

店舗スタッフを経験後、広報部の担当に。好きなアクティビティは登山とクライミング。休日は岩場でクライミングを楽しんでいる。

目指したのはロールアップ式バックパックの“最軽量”モデル

「アルチプラノ パック」の出発点は、“軽くて、防水性が高く、扱いやすいロールアップ式バックパックが欲しい”というユーザーの声だった。
アルチプラノ パックは30リットルと20リットルの2型。30リットルは日帰りから山小屋泊まで対応。「アルチプラノ パック 30」 17,000円(税込)
モンベルが初めてロールアップ式のバックパックシリーズ「アルパインパック」を展開したのは2018年のことだ。
「開口部を巻いて留めるだけのロールアップ式は、従来のトップリッド(雨蓋)式よりも素早く荷室へアクセスでき、パーツ破損などのトラブルも起きにくいのが利点です」
開口部は巻いて留めるロールトップ式。パーツが少ないため、故障が少ない点もメリット
この構造の扱いやすさと防水性の高さが支持される一方で、ユーザーからは「もっと軽いモデルが欲しい」という声が次第に増えていった。その要望に応えるべく、ロールアップ式の軽量モデルとして、アルチプラノ パックの開発がスタートした。
バリスティックナイロン・リップストップ生地は、グリッド状の織りが引き裂き強度を高め、軽さと耐久性を両立する

メイン素材にブランド独自のバリスティックナイロンを採用

開発陣が向き合った課題は、軽さ、強度、防水性のバランスをいかに高めるかだった。まずは徹底した軽量化に取り組んだ。
軽さの決め手となったのは、ボディに採用されたバリスティックナイロンだった。
本体には30デニール、底部には100デニールという薄手の生地を使用しながらも、糸の段階で施した延伸加工とリップストップ構造によって、同重量の従来ナイロン比で約2倍の引き裂き強度を確保している。
「そもそもロールアップ式はパーツ点数が少ないため、重量が軽くなるんです。さらに背面パッドは着脱式なので、取り外せばさらなる軽量化が可能です」
重量は30リットルでわずか548gと、500mlペットボトル1本とほぼ同じ。アルチプラノ パックは、モンベルのロールトップ式バックパックの中で最軽量を誇っている。

ロールアップ式の防水性を付与するインナーバッグ

アクアバリアサックとロールアップ式を組み合わせることで高い防水性を実現している
そんな軽量バックパックに防水性を付与しているのが、内部に組み込まれたアクアバリアサックだ。
「本体のバリスティックナイロンにも一定の撥水性はありますが、完全防水ではありません。そこで防水性を高めるため、ウレタンコーティングを施したリップストップナイロン製のアクアバリアサックを採用しています」
バックパックの形状に合わせて設計されたこの内袋は、縫い目にシームテープ処理を施すことで高い気密性を確保している。
「開口部は2回以上巻くことで水の浸入を最小限に抑えられる構造です。さらにアクアバリアサックが内部でしっかり水分を受け止めるため、悪天候でも荷物を守ることができます」

使い勝手をよくする技ありのディテールワークが随所に

では、登山用バックパックとしての操作性や機能性はどうか? 登山時には腰で荷重を支えるのに役立つウエストベルトは、荷物が軽い日やタウンユースでは本体に収納できる設計になっている。用途に応じて背負い方を切り替えられるのが特徴だ。
背面の下部にはウエストベルトを収納できるスペースが(写真左)。チェストサポートは着脱可能(写真右)
背面には着脱式のクッションパッドを装備した。パッド表面には通気性に優れた3Dメッシュが採用され、背中にたまりがちな熱や湿気を逃がす構造になっている。
クッション性に優れた3Dメッシュパッド(写真左)。ピッケルやポールを固定できるストラップも(写真右)
「前面には行動食や地図など、すぐ使いたいものを出し入れしやすいフロントポケットを、両サイドにはボトルや小物の固定に役立つポケットを設けました」
内部にはキーリーシュ付きのポケットも備えられている。
充実したポケット(写真左・中)に加え、歩きながら吸水できるトレールウォーターパック(ハイドレーション)にも対応(写真右)

2大シリーズの美点を融合させた軽量バックパック

前述したようにモンベルのロールアップ式バックパックは、2018年の「アルパインパック」をルーツとする。一方で、より軽さを求めるユーザー向けとして、トップリッド式の軽量シリーズ「バーサライトパック」が展開されてきた。
日帰り登山に必要な装備を無理なく収められる20リットルサイズ。「アルチプラノ パック 20」 15,000円(税込)
アルチプラノ パックは、アルパインパックの防水構造にバーサライトパックの軽量素材を組み合わせた、いわば“いいとこ取り”のモデルだ。本格登山にも対応できる性能を備えながら、その軽さと扱いやすさゆえに、街で日常使いするユーザーも少なくない。
カラーバリエーションはレッド、グレー、ブルーグリーンの3色展開
軽量性、強度、防水性。登山装備に求められる3つの要素を、いかに高い次元で実現できるか? アルチプラノ パックは、その問いに対するモンベルなりの解答だ。
バリスティックナイロンによる軽さと耐久性、そしてロールアップ式とアクアバリアサックの2重構造が生む防水性──それらはモンベルが長年積み重ねてきた設計思想「Light & Fast」の延長線上にある。
山でも街でも、雨を気にせず、軽やかに行動できること。モンベルはこのバックパックに、そのシンプルでたしかな価値を託しているのだ。

Text by Ryota Osujo

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