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“涼しいのに血行促進”を実現! TENTIALが挑んだ夏のコンディショニング

2026.07.22
リカバリーウエア「BAKUNE(バクネ)」で知られるTENTIAL(テンシャル)が、夏向けのリカバリーインナーウエアを発売した。一般医療機器として血行促進効果を持つ特殊繊維「SELFLAME®︎」を採用しながら、接触冷感や吸・放湿性による快適性も実現しているという。
一見すると相反するように思える「血行促進」と「涼しさ」。TENTIALは夏特有のコンディショニング課題をどのように捉え、この2つの機能を両立させたのか。開発担当者の征矢茉莉子さんと森下友加里さんに話を聞いた。

PROFILE

征矢 茉莉子(そや まりこ)

株式会社TENTIAL
イノベーション本部 コンディショニング研究所R&D・エビデンスグループ

PROFILE

森下 友加里(もりした ゆかり)

株式会社TENTIAL
事業統括本部 新規事業開発部兼Sleep事業部

24時間365日、体に寄り添うためのインナーウエア

2025年秋冬、TENTIALはリカバリー機能を搭載したインナーウエアの展開を本格的にスタートした。
「弊社は『コンディショニングを実装する』ことをビジョンに掲げています。その代表的な商品がBAKUNEのリカバリーウエアですが、インナーはアウターの種類を問わず着用でき、24時間365日、もっとも肌に近い場所で寄り添えるアイテムです。そのため、TENTIALとして本格的に取り組む意義があると考えました」(森下さん)
秋冬モデルでは、一般医療機器としての血行促進機能に加え、なめらかな肌触りも高く評価されたという。
「機能面はもちろんですが、肌に直接触れるものなので、着心地や肌触りにもこだわりました。その結果、『こういう商品が欲しかった』というお声を多くいただきました」(征矢さん)
そうした反響を受けて夏向けに開発されたのが、血行促進効果はそのままに、接触冷感機能を備えたリカバリーインナーだ。

夏のリカバリー課題は「暑さ」だけではない

夏向けの商品開発にあたり、TENTIALが着目したのは暑さそのものではなかった。
「近年は猛暑や暑さの長期化に注目が集まりがちですが、私たちは改めて夏のコンディショニング課題を見直しました。その結果、屋外は暑く、室内は冷房で寒いという寒暖差によるストレスが大きいと考えました」(森下さん)
左:「冷感ライトワッフル リカバリーアンダーウェア オーバーパンツ ウィメンズ」5,940円(税込)、右:「冷感ライトワッフル リカバリーアンダーウェア ロングボクサー メンズ」5,940円(税込)
外気温が高い一方で、オフィスや電車内などでは冷房が強く効いている。さらに冷たい飲食物を摂る機会も増えることで内臓冷えを引き起こし、代謝や免疫力が落ちて、夏バテやだるさの原因にもなりやすい。
「凝りや疲労は通年の課題ですが、夏はそこに寒暖差による身体的ストレスが加わるということです。体温調節も含めて、体は常に環境変化に対応し続けていて、それが疲労へとつながります。
また日中は仕事などで脳は覚醒状態にあります。このとき脳や筋肉への血流が優先される一方で、末梢や内臓への血流は相対的に優先度が下がります。だからこそ日中から血行を促し、コンディショニングをサポートすることが重要だと考えています」(森下さん)

接触冷感と血行促進が両立できる理由

とはいえ、「血行促進」と「接触冷感」は矛盾するようにも思えるだろう。しかし森下さんは実際にはそうではないと話す。
「接触冷感は触れた瞬間にひんやりと感じることで感覚的な快適性をもたらす機能です。実際に体温を下げたり、血管を収縮させたりするほど冷やすものではありません」(森下さん)
「冷感ライトワッフル リカバリーアンダーウェア半袖(Vネック) メンズ」5,390円(税込)
一方、SELFLAME®︎は遠赤外線の輻射作用を利用して血行を促進させる特殊繊維だ。
「血行促進というと『温める』イメージを持たれる方も多いと思います。しかしSELFRAME®は外部から熱を加えるものではなく、自身の体温を活用するメカニズムです。そのため、血行促進と接触冷感は相反するものではないのです」(森下さん) 
本シリーズは一般医療機器として血行促進効果が実証されているが、この機能性において発熱や温熱効果を謳って温かさを訴求せずとも、自身の体温を利用した血行改善のエビデンスがその機能性を裏付ける根拠となっている。接触冷感に加えて、TENTIALが重視したのが吸・放湿性だ。
「たとえば気温が高くても、湿度が低ければ不快感は比較的少ないですよね。一方で気温がそこまで高くなくても、湿度が高く、衣服内が蒸れると強い不快感につながります」(征矢さん)
そこで採用したのがナイロンを主体としたライトワッフル生地だ。
「ナイロンは吸・放湿性に優れており、速乾性もあります。接触冷感による着た瞬間の快適性だけでなく、長時間着用した際の蒸れにくさも重視しています」(征矢さん)
表面のわずかな凹凸が肌へのベタつきを抑える
生地表面は凹凸のあるライトワッフル構造にすることで、肌との接触面積を減らし、汗をかいてもベタつきにくい設計になっている。
「肌離れが良く、ドライな着心地を維持しやすいのが特徴です。接触冷感、吸・放湿性、速乾性を組み合わせることで、夏に快適な着用環境を目指しました」(征矢さん)
また夏のニオイ対策として、抗菌・防臭・消臭機能を持つRepur®加工を採用した。
「Repur®加工は洗濯を繰り返しても効果が持続するのが特徴です。夏は洗濯回数も増えるため、耐久性は重要な要素でした」(征矢さん)
夏にうれしい3つの効果によりRepur®加工が採用された
秋冬で好評だった肌あたりの良さにもこだわっている。ネームタグは廃し、ブランドネームやサイズタグはすべて生地に直接プリントした。縫製糸もやわらかい素材を採用し、肌への刺激を極力抑えている。
「インナーは一日中着るものなので、小さな違和感がストレスになります。タグのチクチク感や縫い目のあたりまで含めて快適性を追求しました」(森下さん)
暑さが本格化するのはこれからだが、すでに売れ行きは好調だという。
「秋冬モデルをご購入いただいたお客様がリピートしてくださるケースも多いです」(征矢さん)
メンズはワイシャツに合わせやすいVネックとボトムス2種、レディースはUネックシャツとオーバーパンツのみだが、すでに「もっとバリエーションが欲しい」という声が届いているとのことで、ラインナップ拡充も検討している。
リピーター購入に加え、ギフトとして選ばれるケースも多いという
「リカバリーもコンディショニングのひとつですが、寒暖差などの体へのストレスを軽減することもコンディショニングのひとつになると考えています。
インナーだからこそできるアプローチはまだまだあると思っているため、日常のコンディショニングを支えられる商品を開発していきたいと考えています」(征矢さん)
暑さ対策というと、これまでは涼しさばかりに目が向きがちだった。しかし、夏の快適性と血行促進を両立した今回のインナーは、暑さ対策を「コンディショニング」の視点から再定義する一着といえる。

Text by Junko Hayashida

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