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THE NORTH FACEの最新トレイルランニングシューズ 「VECTIV 3.0」の凄さ
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)が展開するトレイルランニングシューズシリーズ、「VECTIV(ベクティブ)」。“速く、遠くに。より効率的な走りをサポートし、ランナーのパフォーマンスを引き出す”ことをコンセプトに開発されたシリーズで、「VECTIV」とはVelocity(速度)とEffective(効率的)の2つの単語を組み合わせた造語だ。
2021年にデビューした「VECTIVE」は、今年「VECTIV 3.0」へと進化(VECTIVE 2.0が登場したのは2023年)。「Summit VECTIV Pro 3(サミット ベクティブ プロ 3)」「Summit VECTIV Sky 2(サミット ベクティブ スカイ 2)」「VECTIV Enduris 4(ベクティブ エンデュリス 4)」という3モデルが登場した。それぞれどのようなシューズなのだろうか。
従来モデル以上の高い推進力と快適性を実現
「VECTIV 3.0」は過去2世代で培ってきたものをベースに、アスリートや世界中のユーザーからのフィードバックを参照。テストを繰り返し、改善を重ねて、完成へと辿り着いたという。テストに関しては、あらゆる地形、あらゆるコンディションに対応できるよう、ザ・ノース・フェイスのアスリートチームとともに、世界各地のフィールドで行われた。「常にランナーのパフォーマンスを第一に開発に取り組んでいます。世界中にいるトップアスリートたちと、何度もフィールドテストを重ねた末に完成に至ったシューズであることが、VECTIV3.0の特長であり、魅力だと思います」と、株式会社ゴールドウイン THE NORTH FACE マーケティング部の中村真紀子さん。
では、従来の「VECTIV」と「VECTIV 3.0」は何が大きく異なるのだろうか。
「3モデルそれぞれでアップデートポイントは異なりますが(軽量化やラグの深さ、ミッドソールの厚さなど)、着地の衝撃を推進力に変える多層構造ソールユニットを採用し、ランナーのパフォーマンスを最大限に引き出せるようアップデートしています。
特に、窒素を注入した超軽量のDREAM(ドリーム)フォームミッドソールに内蔵した3D構造のプレート、高い推進力を生み出すロッカー構造に関しては、初代のVECTIVとは比較にならないほど進化し、その結果、より高い反発力と優れた快適性を実現しました」

5層構造のソールユニットを採用したフラッグシップモデル
それでは、各モデルのアップデートポイントを確認していこう。まずはフラッグシップモデルである「サミット ベクティブ プロ 3」だ。「サミット ベクティブ プロは、100マイルレース(ロングディスタンス)での着用を想定したロングディスタンス用のシューズ。トップアスリート、コアランナーをターゲットとしています」

スタックハイト(ソールの厚さ)は、前足部が33mmで踵部が39mm。前作よりも7mmアップしている。ソールユニットは5層構造で、2枚のプレートが搭載されている。トップのプレートは、カーボンとTPUをブレンドした素材。ウイング形状になっており、主に柔らかいフォームの上で安定性を高める役割を果たしている。
DREMAフォームを挟んでボトムに位置するカーボンプレートは剛性が高く、推進力を生むのに貢献する。足に近い位置に反発性を高めるプレートがあると、ロングレースの後半で硬さが気になることがある。ロングディスタンスのレースを、推進力を維持しながら快適に走破するために、この構造が生み出されたのだ。
アウトソールのラバーは、前作同様、ザ・ノース・フェイスが独自開発したサーフェスコントロールという素材を採用。ラグの高さも3.5mmと変更はないが、形状がアップデートされ、数が増加。より、グリップしやすい設計となった。

ショート、ミドルディスタンスに適した「サミット ベクティブ スカイ 2」
「サミット ベクティブ スカイ 2は軽量化を図り、ラグを深くすることで前作よりもハイグリップなモデルとなりました。もともとVERTICALレース(山の頂上まで駆け上がるタイプのレース)向けなので、ショートディスタンスでスピードを追求するランナーに適したモデルです。ただ、このモデルの快適性が高く評価され、ミドルディスタンスのレース用に購入される方も増えています。ザ・ノース・フェイス アスリートもショート、ミドルの選手はこのモデルを選んでいますね」

重量は前作より約30g軽い、約240g(27.0cm)。軽量化したにも関わらず、スタックハイトは前作よりも6mm厚く、前足部が23mm、踵部が27mmとなっており、クッション性と反発性も大きく向上している。アウトソールのラグは前作よりも1.5mm高くなり、5mmとなった。
シリーズ中、もっとも汎用性の高い「ベクティブ エンデュリス 4」
「ベクティブ エンデュリス 4は、トレイルランニングを始めたばかりのエントリーユーザーから、ウルトラトレイルレースに出場するランナーまで、幅広いレベルのランナーに対応する汎用性の高いモデルです」
トレイルランニングシューズに求められる機能をバランスよく備えたモデルで、ミッドソールにはDREAMフォームを採用し、3D構造のTPUプレートを内蔵している。スタックハイトは前作よりも4mm増し、クッション性と反発性が向上。その分のバランスをとって安定性を高めるために、プレートの形状も変更された。
多くのトレイルランナーたちから注目を集めている「VECTIV 3.0」。現在、「MT.TAKAO BASE CAMP」(東京都・八王子市)でレンタルすることも可能だ。実際のフィールドで走り心地を試したい人は、ぜひ訪れてみてほしい。
多くのトレイルランナーたちから注目を集めている「VECTIV 3.0」。現在、「MT.TAKAO BASE CAMP」(東京都・八王子市)でレンタルすることも可能だ。実際のフィールドで走り心地を試したい人は、ぜひ訪れてみてほしい。
PROFILE
中村 真紀子 (なかむら まきこ)
株式会社ゴールドウイン
THE NORTH FACE マーケティング部
Text by Fumihito Kouzu
















