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「WHITEÂGE(ホワイタージュ)」まるで自分の一部のように…人と製品の境界を超えたバッグづくり

2025.02.18
ライフスタイルが大きく変化した近年。さまざまなものや、事柄がアップデートされている。そんななか、「WHITEÂGE(ホワイタージュ)」というバッグブランドに注目したい。
この機能と性能を搭載したWHITEÂGEのアイテムを知ると、毎日使うバッグも進化し、時代が進んでいることに気付かされる。今回は、デザイナーの小川 圭司さんに、ブランドのコンセプトから、アイテムの紹介まで詳しくお話を伺っていこう。

オンとオフがシームレスになった新しいライフスタイルのバッグ

「ブランドとしてのローンチは2023年の10月になります。バッグの小売を中心にブランドまで幅広く展開しているサックスバーホールディングスさんから、『いままでにないテイストで新しいブランドを立ち上げたい』ということでお声をかけていただきまして、コンセプトづくりの部分から一緒に取り組ませていただいたのがWHITEÂGEのはじまりです。
私のファッション業界での経験とUI/UXデザイナー[1]の視点、サックスバーのバッグのプロとして誰よりも多くのバッグに触れてきた知見と背景といった、お互いの強みを組み合わせることで、いままでにない新しいバッグが生み出せると感じました。
昨今の働き方やライフスタイルの変化で、いまバックパックにPCを入れて持ち運んでいる人が本当に多くなったと思います。そして仕事と遊び、オン、オフがすごくシームレスになっていくなかで、それに対応したバッグを作るという方向性がまず決まりました。
ブランド名のWHITEÂGEの由来ですが、“WHITE”の白は、はじまりの色であり“新しさ”や“無”を彷彿とさせる色で、永遠・純粋・清潔・神聖・希望を象徴する色として用いられています。
そして“ÂGE”(アージュ)は、AGE(エイジ)のフランス語で時代や進化の意味があります。この2つを合わせた造語でWHITEÂGEというブランド名になりました」
WHITEÂGEのロゴ
WHITEÂGEのキービジュアル

直感的に使えるデザイン

ブランドのはじまりの経緯をお話しいただいたところで、最初に取り組んだデザインワークについて伺っていこう。
「これから私が手がけるものは、デザインにこだわりを持っている人や、ファッションが好きな人が持ちたくなるようなバッグではないといけないと思うのと、なにか一つ強い特徴を明確に打ち出したものでなくてはいけないと思いました。
そこでファッションと機能性を併せ持つバッグを作れないか、というテーマで取り組みました。具体的にいうとUI/UXデザイン[1]の概念をバッグのデザインに取り入れるということを考えました。
たとえばiPhoneができて、世の中が大きく変わりました。利便性が上がり、直感で操作でき、人が拡張するような、そういった機能性を持ったバッグを作ろうと思い、バッグが“自分の一部のようになる”というキーワードを作り、かたちにしていきました。
まずご紹介させていただきたいのが『GEX(ジーイーエックス)』というコレクションで、ラインナップはたくさんあるなかで、今回は『GEX Backpack(ジーイーエックス バックパック)』、『GEX Daypack(ジーイーエックス デイパック)』、『GEX Shoulder Bag(ジーイーエックス ショルダーバッグ)』の3つのアイテムからディテールをピックアップしてご説明させていただきたいと思います」
画像向かって左、GEX Daypack M 35,200円(税込) ※他Lサイズ有り
画像中央、GEX Backpack M 33,000円(税込) ※他Lサイズ有り
画像向かって右、GEX Shoulder Bag L 18,700円(税込) ※他Mサイズ有り
「バックパックやデイパックの原型はシンプルでクラシックなものをベースにしています。そこから特徴的なものとしては、『ユーティリティポケット』という両側にジップが付いているポケットがあります、これはWHITEÂGEのほとんどのバッグに共通してついているデザインなのですが、両側から同じ場所にアクセスできるポケットで、利き手を選ばないという特徴があります。
さらにジップの引き手がループ状になり直感的に使えるものになっています。スマホやイヤホンなどよく出し入れするようなものを入れる想定で作ったポケットで、たとえば電車の中でバックパックを前持ちし、片手しか使えないときなど、どちらからもアクセスすることができ便利です。これは“体験をデザイン”するというUI/UXデザインのアプローチから作られたもので、ブランドのアイコン的な仕様になっています。
素材は耐久性や耐引裂性に優れ、摩耗や擦り切れにも強い『CORDURA® fabric 1000』というナイロンと牛革を採用し、機能面とファッション性、双方のテイストが感じられるものになっています。
そしてWHITEÂGEの最大の特徴は『MIYAVIE(ミヤヴィエ)』という重さを軽減するテクノロジーがショルダーパッドの中に入っています。それはこの後詳しくお話しさせていただきます」
シンメトリーに付けられたユーティリティポケット

「MIYAVIE」で変わる次世代のバッグ

先ほどの話の中でも出てきたWHITEÂGEの最大の特徴という「MIYAVIE」について詳しく伺っていこう。
「この『MIYAVIE』は荷物の重さを軽減するという3Dメッシュのスプリング構造をしたポリエチレン樹脂素材です。
もともとバッグのショルダーパッドとして使われていたものではなく、マットレスのような寝具に用いられていたものを、厚さを薄くして密度を高めていただき、形状と内蔵方法など何度もテストを繰り返して、バッグに搭載しました。
このMIYAVIEの体圧分散効果で荷物の重さを分散し、体への負担を軽減する仕様になっています。カビや菌が発生しにくいという側面もあり衛生的に使えます。
一般的にショルダーパッドにはウレタンなどを使うことが多いのですが、MIYAVIEは他の素材と比べると耐久性もある素材になります。重さを感じづらく、持っていることを忘れるほどの体感は、バッグ自体が“自分の一部”のように思える、そんな経験をもたらす素材だと思います」
MIYAVIEのロゴ
MIYAVIEの3Dメッシュ
ショルダー部分の内部写真

「MOD. NAVY(エムオーディー. ネイビー)」という新たなコレクション

さらにWHITEÂGEから昨年の10月末にリリースしたばかりの「MOD. NAVY(エムオーディー. ネイビー)」というコレクションも見ていこう。
MOD. NAVYのキービジュアル
「ネイビーという色が象徴する精神性と、ユニフォームのデザイン・機能性に着想を得て、先進テクノロジーを結合したバッグに再構築したコレクションが『MOD. NAVY』です。
GEXのコレクションと同様の仕様も搭載しながら、フランスのポリスジャケットやロイヤルネイビーのウェットウェザージャケットなど1990年代から2000年代のユニフォームから着想を得て、バッグのデザインに落とし込みました。
過酷な状況で着られていたユニフォームの素材使いや、スペックの高さなどをデザインに反映させています。たとえば、フランスのポリスジャケットのPOLICEの文字が隠せるようなディテールを採用したり、素材面では『sympatex®(シンパテックス)』というドイツのSympatex社が開発した防水性、透湿性、防水性の高い機能素材を使ったりして
ています。
このコレクションからは『Messenger Bag(メッセンジャー バッグ)』と『Daypack』、『Shoulder Bag(ショルダー バッグ)』がリリースされています」
画像向かって左、MOD.NAVY Daypack L 38,500円(税込) ※他M、XLサイズ有り
画像中央、MOD.NAVY Messenger Bag L  37,400円(税込)
画像向かって右、MOD.NAVY Shoulder Bag L 20,350円(税込) ※他S、Mサイズ有り
小川さん私物のフレンチポリスジャケットとロイヤルネイビーのウェットウェザージャケット
ロゴ部分を内蔵できる仕様
一般的にバッグづくりに取り組むとき、バッグ自体軽いものを作ろうとする傾向がある。それでは中に重たいものを入れたときに“軽いバッグ”という優位性は失われてしまう。
そうではなく、重たくなってしまった荷物をどう軽減するかにフォーカスをあわせたのが、WHITEÂGEのオリジナリティなのではないだろうか。
近い未来、WHITEÂGEがバッグづくりのテクノロジーを牽引する存在になるに違いない。

[1]UI/UXデザイン:ユーザーが製品やサービスを利用する際に得られる体験を設計すること。「UI(ユーザー・インターフェース)」はユーザーと製品・サービスの接点を、「UX(ユーザー・エクスペリエンス)」はユーザーが得られる体験を指す。

PROFILE

小川 圭司(おがわ けいじ)

WHITEÂGEデザイナー
1998年-2014年、コム・デ・ギャルソンで15年間にわたり、営業・マーケティング・MDの経験を積み、その後、独立。
2014年-現在、ファッションを中心に複数のブランドとデザインを手がける。
Webディレクター・UI/UXデザイナー・エンジニアといったもうひとつの経歴から、フィジカルとデジタルの2つの領域からアプローチしたブランディングとものづくりを行っている。

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