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男性の日焼け止めはなぜ続かないのか? バルクオムが挑んだ“続けられるUVケア”
キャンプやスポーツなど、アウトドアで活動する機会が多い一方、UV対策は「面倒くさい」「後回しにしがち」という男性も多いだろう。だが、暑さが長期化し、紫外線対策の重要性が増す昨今、男性においても日焼け止めは必須だ。
年々過酷になる夏、男性のUV対策をさらに手軽に快適にしたいとリニューアルを果たしたのが、バルクオムの日焼け止め「THE SUNSCREEN」だ。どう男性に寄り添い、既存の商品を進化させたのか。開発を担当した西村 なつみさんに話を聞いた。
PROFILE
西村 なつみ(にしむら なつみ)
株式会社バルクオム
BEBU.Product Development Division.Manager.
日常的なUVケアの重要性を男性に伝えるために誕生
男性の美容意識が高まり、日焼け止めを使う人も増えている。一方で、ベタつきや白浮き、洗い落としの手間などを理由に、継続的な使用を負担に感じる人も少なくない。そうした課題に向き合ってきたのが、バルクオムの日焼け止め「THE SUNSCREEN」だ。初代「THE SUNSCREEN」は2014年に誕生したが、発売当時は海や旅行以外で日焼け止めを使う男性も少なく、なかには積極的に日焼けする人も多い時代だったと西村さんは話す。
「そんな日常的に日焼け止めを使う習慣がない男性に対して、メンズスキンケアブランドの我々が日焼け止めを発売することで、UV対策の重要性を啓発できないかと考えました。
アウトドア対応の日焼け止めであれば、SPF値などの高さや、強力なウォータープルーフといった機能が求められますが、我々は“焼かない”ではなく、日焼けのダメージを最小限に抑え、毎日使い続けることで光老化から肌を守ることをコンセプトに開発にあたりました」
日焼け止めには、大きく2種類の成分がある。紫外線吸収剤を使ったケミカル処方と、紫外線散乱剤を配合したノンケミカル処方だ。ノンケミカル処方は酸化チタンなどの紫外線散乱剤が肌の表面で紫外線を反射するため、肌への負担が少ないと言われる一方で、光を反射することによって白浮きしやすいなどのデメリットがある。

「THE SUNSCREEN」は毎日使うことを前提としているため、肌への負担を考え、ノンケミカルを採用している。
「当時の処方開発者も相当苦心したらしいのですが、どうしても若干のテカリや白浮き、また時間が経つことで酸化チタンの基材臭が強くなるという課題がありました。これらは男性が苦手に思う使用感にもつながるため、2021年頃から改良を進め、ようやく今回発売に至りました」
石鹸で落ちる処方で、日焼け止め残りによる肌トラブルを回避
「THE SUNSCREEN」は“石鹸で落とせる”というコンセプトを掲げている。使用感を改良しながらも、スキンケアの手軽さを両立させるのは苦労をしたという。「日焼け止めを塗ることに加え、クレンジングという工程が必要となると、男性にとって使用へのハードルはさらに高くなると考えています。またきちんと落とさなければ日焼け止めが酸化して、毛穴汚れにつながる可能性もあります。
特に男性は皮脂量が多いため、女性に比べて皮脂が酸化しやすく、将来の肌に対してダメージが蓄積しやすい肌質であると考えています」
肌を守るための日焼け止めも、使い方によっては肌への負担につながる可能性があることも、考慮しなければならない点だ。
「ただ、“酸化チタンを使い”、“耐水性や耐久性を上げ”、“洗顔で落とせる”という、3つの軸は本来、相容れないものです。というのも、酸化チタンを使うと基本的に油分が多くなり、使用感が重くなるため洗顔では落ちにくくなります。逆に使用感を軽くしようとすると密着性が低くなり、耐久性に欠けてしまうのです」
テカリや白浮きを抑え、高い密着性を実現する2つの機能
その課題を解決したのが独自処方のデュアルロックベール構造だ。紫外線散乱剤を内包した肌への密着性が高いオイルを、油に溶けにくいウォーターベース処方のゲルで包み込み、さらにそれをミルク剤形が抱え込むことで、高い密着性と耐水性、軽いテクスチャーを実現した。.jpg?w=902&fm=webp)
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「肌になじませるとゲルが弾けて、内側のオイルが肌を覆うイメージです。さらに内側のオイルは、アルカリ性洗浄剤で剥離できるようになっているため、石鹸成分で簡単に落ちるようになっています」
もうひとつの課題が白浮きだ。白浮きは、油分が肌の上で均一に拡散しないことで起こりやすくなる。
「そこでオイルバースト技術を活用しました。これにより、ゲル内のオイルに内包された紫外線散乱剤が均一に分散されるようになっています。そのため白浮きがしにくいだけでなく、みずみずしく肌になじんでくれます。
実は約400人の男性に、日焼け止めに求めるニーズに対するアンケートを行ったのですが、日焼け止めを使用しない理由として多かったのが「ベタつくのが嫌だ」という意見でした。その点THE SUNSCREENはベタベタとした使用感ではなく、潤いのあるモチモチとした質感に仕上がり、軽やかなつけ心地を実感していただけます」
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また日焼け止めを日中のスキンケアの一環として捉え、14種類の美容成分も配合した。アーティチョーク葉エキスや甘草由来のグリチルレチン酸など、紫外線による乾燥刺激から肌を守る保湿成分や抗炎症成分を配合している。
「肌老化の約80%は光老化によるとも言われています。紫外線対策を怠れば、いくらスキンケアをしても、食生活を整えても、肌の老化は進みます。ふだんからケアをして保湿された肌に日焼け止めを塗れば、紫外線による乾燥が引き起こす皮ムケなどのダメージは少なくて済みます。
ただ、それをしっかりと行える男性はまだまだ少ないと感じています。だからこそ日焼けした後の肌ケアも考えて、美容成分を潤沢に配合し、日焼け止めで紫外線から肌を守りながらも保湿ができるようになっています」
今回、リニューアルを果たした「THE SUNSCREEN」だが、実はリニューアルといってもすべてを見直し、ゼロイチでの処方設計を行っているとのこと。「使用した瞬間から違いを実感できるはずです」と西村さんも胸を張る。
今や紫外線対策は、単に日焼けを防ぐためだけのものではなく、健康と美容に大きく関わる重要なセルフケアルーティンとなっている。男性が日焼け止めを使わない理由を一つひとつ見直し、使い続けられる処方へと再設計した「THE SUNSCREEN」は、紫外線対策を“特別なケア”から“日常の習慣”へと変えていく存在になりそうだ。
Text by Junko Hayashida












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