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ヴィンテージブーツに出会える圧巻のラインナップ「HOPESMORE(ホープスモア)」に潜入!

2026.01.30
東京・三宿交差点近くに店を構える「HOPESMORE(ホープスモア)」。一歩足を踏み入れると、店内を埋め尽くす数々のヴィンテージブーツに圧倒される。まさに「圧巻」という言葉がふさわしい空間だ。
今回は、HOPESMOREのオーナーである福嶋 紀彦さんに、店づくりへのこだわりや、おすすめのブーツについて話を伺った。

ヴィンテージブーツ専門店HOPESMOREのルーツ

HOPESMOREという店の背景を知るために、福嶋さんのルーツについて話を聞いていこう。
「このお店は2010年10月にオープンしました。店名のHOPESMOREは、カナダのブリティッシュコロンビア州にある『ホープスモアプレイス』という地区に由来しています。以前カナダに留学していた際、ホストファミリーがこの地区に住んでいたことから、この名前を付けました。
三宿にお店を構える以前は、駒沢の1ルームマンションでネットショップからはじまりました。2006年頃のことで、当時はいまとは違い、古着も取り扱っていました。
ブーツももちろん扱ってはいましたが、冬に入る前に集めて、冬の終わりには売り切るという感じで、シーズンアイテムのひとつとしての取り扱いでした。
ただ、その頃からブーツの専門店をやりたいという構想はあり、その実現に向けて少しずつ動き始めていました。
HOPESMORE店舗写真

圧巻の品揃えを誇る「RED WING(レッド ウィング)」

店内を見渡すと「RED WING(レッド ウィング)」のブーツが数多く並び、その圧倒的な存在感に目を奪われる。そこからは、福嶋さんの強いこだわりが伝わってくる。
このRED WINGを目当てに、連日多くの来店客が足を運ぶ。RED WINGをメインに取り扱うという店のスタンスは、開店当初から続くものなのだろうか。
「RED WINGをはじめ、『WESCO BOOTS(ウェスコ ブーツ)』や『WHITE'S BOOTS(ホワイツ ブーツ)』、『RUSSELL(ラッセル)』、『CHIPPEWA(チペワ)』なども取り扱っていますが、アメリカのワークブーツブランドとなると、必然的にRED WINGの取扱数がもっとも多くなります。現在、店内のブランド比率も7割5分から8割近くをRED WINGが占めていると思います」
店内の左右、中央、天井に至るまで、ブーツが陳列されている。まさに圧巻の品揃え
「私自身、昔からファッションが好きで、なかでも『エア ジョーダン』のバスケットボールシューズが好きでした。
中学生の頃、お年玉をもらうと原宿に出かけて、エア ジョーダンのバッシュを買いに行っていました。当時、原宿には『トマホークチョップ』という有名なお店があり、そこにはエア ジョーダンのバッシュが所狭しと並んでいました。
その光景の圧巻さが、いまでも強く印象に残っています。あの品揃えから受けた衝撃があったからこそ、同じようなことを今度はブーツでやってみたいと思うようになりました。
やはり始めた当初は、ファッション業界に一石を投じたいという気持ちが強かったですね」

RED WINGの歴史を紐解く、探究心と情熱

ここからは、実際に年代の異なるブーツを眺めながら、素材や当時の特徴について詳しく話を聞いていく。
「エア ジョーダンも好きだったのですが、RED WINGの『エンジニアブーツ』も好きで、高校生の頃に1足持っていました。ところが、大人になってから改めて買い直したRED WINGのエンジニアブーツを履いたときに、『以前と何かが違う』と感じました。
RED WINGは100年以上の歴史を持つブランドですし、昔といまでは革の鞣し方も縫製も違います。ネームタグのデザインや表記されている文字の内容も変わっています。たとえば『Levi’s(リーバイス)』などは、ヴィンテージの年代ごとの仕様の違いを細かく分類する人はいますが、RED WINGに関しては、当時はそうした視点で整理している人がほとんどいなかったと思います。
それなら、これは自分の役目なのかもしれないと思うようになりました。当初は使命感のようなものを感じながら、ヴィンテージのRED WINGを集め、何がどう違うのかを研究し始めました。
エンジニアブーツのロット番号は、長らく2268ですが、こちらも現在は廃盤になりました。2268が新品で買えなくなったことも影響してか、いま改めてエンジニアブーツの人気が高まっていますね。
では、1994〜1996年頃のものと、2017年製のエンジニアブーツを見ながら、細かな違いを確認していきましょう。
ベルトのバックル形状などにも違いはありますが、大きな違いは革のなめし方です。1990年代のエンジニアブーツは、表面のみが黒く染められており、革の断面はナチュラルな色をしています。一方、2017年のモデルは『芯通し』といって、革の内部まで黒く染められています。
どちらにも良さがあります。昔のものは経年変化が出やすく、履き込むことで茶色味が現れたり、ひび割れが生じたりと、革らしいエイジングを楽しめます。
比較的新しいモデルは、表面の塗膜が厚く、革に弾力性があるため、非常に丈夫です。このように、RED WINGのエンジニアブーツは、時代ごとにそれぞれの魅力があります。」
1994~1996年製のRED WING 2268 エンジニアブーツ 65,780円(税込)
2017年製のRED WING 2268 エンジニアブーツ 39,380円(税込)
「そしてRED WINGは、ネームタグを見ることで、いつ頃に作られたものかが分かるようになっています。同じモデルのブーツで比較してみると、1990年代のものはネームタグが片足にしか付いていませんが、2017年製のものは両足にネームタグが付いています。
1992年後半からブーツのネームタグには『PT91』と表記されています。これはスチールトゥ仕様を示す表記で、約8年ごとに切り替わっていきます。具体的には1983年、1991年、1999年という区切りです。
さらに、1993~1994年の途中まではブーツの内側に刻印が入り、1994~1996年の期間はそれが入らない時期になります。そのため、PT91表記で内側刻印がないモデルは、1994~1996年製であることが分かります。
一方、2017年のブーツでは、ネームタグの下部に『0117』という表記があります。これは2017年1月に工場出荷されたことを示しています。
当時は、こうした仕様やネームタグから年代を読み解く知識が共有される環境が、RED WINGには整っていませんでした。そのため、『何が違うのだろう』『どこが違うのだろう』と、一つひとつを自分で解釈しながら知識を積み重ねていきました。
やっている最中は正直かなり大変でしたが、いま振り返ると、とても面白い作業でしたね」
1994~1996年製のネームタグには“PT91”と書いてあるのが見て取れる
2017年のブーツはネームタグの下部分に“0117”と表記

エンジニアブーツだけではない、RED WINGの名品群

HOPESMOREには、エンジニアブーツだけでなく、RED WINGの名品と呼ばれるブーツが豊富に揃えられている。ここからは、さらにいくつかのモデルを紹介していく。
「RED WINGは全体的に常に人気がありますが、なかでも『アイリッシュセッター』(通称)や、『ペコス』含め、あの頃買えなかったモデルを目当てに来店されるお客さんも多いですね」
RED WING 8875 通称アイリッシュセッター
「そのほかに人気のアイテムとして挙げられるのが、『ポストマン』と『ポストマン チャッカ』です。今回ご紹介しているポストマンは2021年製のものですが、もともとは1954年にサービスシューズとして発売されたモデルで、非常に長い歴史を持つアイテムです。
一方、『ポストマン チャッカ』は9196という品番のモデルになりますが、すでに廃盤となっています。そのため、入荷すると比較的早い段階で売れてしまうことが多いですね」
RED WING 101 ポストマン 36,080円(税込)
RED WING 9196 ポストマン チャッカ 43,780円(税込)

すべてのブーツに施される、入念なケア

HOPESMOREでは、ブーツが入荷すると一足一足に対して入念なケアを行っている。店内に並ぶ商品を見渡すと、その行き届いたメンテナンスにすぐ気づくはずだ。
「当店では、入荷した靴はすべて特殊洗剤でソールを洗浄し、ウェルトや内部の汚れ、カビを取り除いたうえで、紫外線による殺菌を行っています。その後、それぞれのレザーに合ったオイルやクリームでアッパーを磨き上げています。
ケアにはかなり力を入れていますので、安心してお買い物をしていただければと思います」
店を構える三宿交差点は、池尻大橋駅からも三軒茶屋駅からもやや距離がある立地だ。それでも店内には入れ替わり立ち替わり来店客が訪れ、常に人の気配が絶えない。それほどの魅力がこの店にはあるという、何よりの証拠だろう。
HOPESMOREでしか出会えない、お気に入りの一足を探してみてはいかがだろうか。

HOPESMORE

〒154-0005

東京都世田谷区三宿1丁目1-19

03-6413-8683

OPEN11:00–CLOSE4月~9月18:00 / 10月~3月19:00

月曜日 定休

PROFILE

福嶋 紀彦(ふくしま のりひこ)

株式会社HOPESMORE

代表取締役

カナダ留学後、東京 駒沢にてインターネットで古着の販売を開始する。その後、埼玉県行田市にて古着屋を開店。2010年に東京都世田谷区三宿のヴィンテージブーツ専門店HOPESMOREをオープン。アメリカンワークブーツの豊富な品揃えと知識で人気を博している。

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