JA/EN

AI検索

関連ハッシュタグ

Articles

日常をより快適に KEYUCAが再設計する折りたたみ傘の付加機能とは

2026.06.22
猛暑日やゲリラ豪雨が日常化により、傘は日常的な携帯グッズへと変化している。ライフソリューションブランド のKEYUCA(ケユカ)は2026年度、日傘の製品構成を大きく見直し、折りたたみ傘に注力する戦略へと舵を切った。
今回、MD担当の河崎優香子さんに、戦略転換の背景とユーザーの課題解決を追求した主力3モデルについて伺った。

PROFILE

河崎 優香子(かわさき ゆかこ)

河淳株式会社 KEYUCA 商品企画開発部 服飾雑貨チーム MD担当

長傘から折りたたみ傘へ

KEYUCAは2026年度から、日傘における長傘と折りたたみ傘のMD構成比を、従来の6:4から2:8へと大きく変更した。
猛暑日の増加に伴う日傘の日常的な使用や、男性ユーザーの増加を受け、携帯性に優れた折りたたみ傘の需要が急増しているためだ。一方、「たたみづらさ」や「袋への収納のしにくさ」といった課題も顕在化した。
新製品では、これらの日常のストレス解消を最大テーマに掲げ、「たたみやすさ・耐風・軽量」に特化した3モデルを展開する。

傘のたたみやすさを劇的に変えた「特殊シート加工」

「【遮光・UVカット】折畳傘 たたみやすい遮光55cm」6,490円(税込み)
折りたたみ傘の最大の弱点である収納時の煩わしさを解消するために開発されたのが、「【遮光・UVカット】折畳傘 たたみやすい遮光55cm」である。サイズは男女問わず使いやすい55cmを採用し、生地の内側に施された特殊なPET樹脂のシート加工が最大の特徴だ。
このシートは、傘を閉じる際の折り目のガイドとして機能する。生地に圧着されたシートが折り目を記憶し、傘を閉じた瞬間に自然ときれいなひだが形成される仕組みだ。長期間使用しても折り目が消えることはなく、購入時と同じようなスムーズなたたみ心地を維持できる。
「PET樹脂加工」のシートにより、折りたたみのしやすさが向上
開発過程においてもっとも苦労したのは、シートの薄型化と配置の最適化だった。
「シートを生地の全面に貼り付けると重量が増し、携帯性が損なわれてしまいます。毎日持ち歩くアイテムとしての軽量さを保ちつつ、確実に折り目をガイドする機能を持たせるため、レイアウトの微調整を幾度も繰り返しました」
さらに、傘本体の改良にとどまらず、収納袋の形状にも工夫が施されている。従来の折りたたみ傘の袋はスリムに見せるためにタイトな作りになっていることが多く、これが収納しにくさに拍車をかけていた。
そこで、袋の口部分にスナップボタンを採用し、開口部を大きく広げられる設計に変更。これにより、たたんだ傘をスムーズに袋へ収めることが可能となり、一連の動作におけるストレスを大幅に軽減している。
付属の傘入れも刷新。出し入れのしやすさに加えて、カラー展開も豊富に

防弾パネル素材を採用した「耐風傘」の驚きの復元力

「【遮光・UVカット】折畳傘 遮光耐風 55cm 無地」2,860円(税込み)
次に紹介するのが、「【遮光・UVカット】折畳傘 遮光耐風 55cm 無地」だ。無地のシンプルなデザインとアースカラーを中心とした展開により、ビジネスシーンでも違和感なく使用できる外観に仕上がっている。
アースカラーの展開もあり、真夏に軽やかな印象を与えてくれる
この製品の核心は、骨の一部をポリカーボネート素材を使用したことだ。ポリカーボネートは防弾パネルにも使用されるほどの高い耐衝撃性と、柔軟なしなりを併せ持つ特殊な素材とのこと。
従来の骨組みは、強風にあおられて一度曲がってしまうと元に戻らず、変形や破損につながりやすいという弱点を抱えていた。しかし、ポリカーボネート製の骨組みは、ビル風などの突風によって傘が反り返ってしまった場合でも、折れることなく容易に元の形状に復元する特性を持っている。
ポリカーボネート製の骨組みにより、強固な耐風性を獲得
「第三者機関の試験や独自の基準をクリアしているので、一般的な強風程度では壊れにくい構造となっています。日常使いとして力強い相棒になるはずです」
なお、この商品は近年男性のお客様から遮光傘の需要が増えており、毎日傘を持ち歩くことに慣れていない遮光傘初心者の方も手に取りやすい価格帯を実現するため、前述の特殊シート加工はあえて採用していないとのこと。
機能を絞り込み、耐風性と軽量化に特化することで、実用性とコストパフォーマンスのバランスを取った設計となっている。

5本の骨組みでも強度を保つ「軽量スリム傘」

「【遮光・UVカット】折畳傘 遮光軽量スリム50cm」3,190円(税込み)
携帯性を最優先するユーザー、特に小さな鞄を持ち歩くことが多い女性に向けて開発されたのが、「【遮光・UVカット】折畳傘 遮光軽量スリム50cm」である。サイズは50cmとやや小ぶりに設定され、圧倒的な細さと軽さを実現している。
女性がターゲットということもあり、カラー展開も馴染みの良いものに
一般的な折りたたみ傘は6本の親骨で構成されているが、この製品はその数を5本に減らすという大胆な構造変更を図っている。骨を1本減らすことで、収納時の直径が大幅に縮小し、重量も軽減される。しかし骨の数を減らすことは、そのまま傘全体の強度低下に直結するリスクも伴う。
骨組みの少なさをカーボンファイバーで補い、より快適な使い心地に
この課題を克服するために、骨の素材にはより軽量で高強度なカーボンファイバーが採用された。さらに、ハンドルの部分にも軽量でコンパクトなプラスチック素材を使用するなど、細部に至るまでグラム単位の軽量化が徹底されている。
耐風機能は搭載されていないものの、外出のたびにこまめに紫外線対策を行いたいユーザーにとって、小さく軽く持ち歩け、必要なときにすぐに取り出して使える利便性の高さが最大の魅力となっている。

傘ケースの拡充による持ち運びの利便性向上

KEYUCAは傘本体の機能向上だけでなく、傘ケースをはじめとする周辺アイテムの拡充にも力を入れてきた。
折りたたみ傘の付属袋をなくしてしまい、収納に困って傘自体を買い替えるという消費者の行動に着目し、単体で使用できる専用の傘ケースを複数展開している。
折りたたみ傘用のケースという、あるようでなかったうれしいアイテムも登場
折りたたみ傘用では、コンパクトに持ち運べる「たためる吸水傘ケース」が登場した。内側には吸水性のあるタオル生地を採用し、ぬれた傘をそのまま入れても水が染み出る心配はない。使わないときは三つ折りにたため、付属するストラップでカバンに取り付ければ、持ち運びの煩わしさも解消される。
これまでのKEYUCAが積み上げてきた数々の商品開発の知見が応用されている
手をぬらさずに素早く収納できるこのケースは、雨天時の煩わしさを解消してくれるはずだ。こうした傘以外のアイテムも充実させることで、天候に関する悩みを総合的に解決するブランドとしての地位を確立しようとしている。

多様なニーズへの対応

すべての製品において、遮光およびUVカットの基本性能は高い水準で統一されている点にも注目したい。ユーザーは性能を妥協することなく、たたみやすさ、耐風性、軽量性といった付加機能の好みに応じて製品を選ぶことができる。
価格帯も幅広く設定しており、高機能素材も採用しつつも、生産国の見直しや工場の閑散期を活用した計画的な生産など、地道な企業努力によって実現させた。
今後は男女兼用の製品展開をさらに強化し、傘を1本持つことで日常がより快適になるという価値を、継続的に発信していく方針だという。
KEYUCAの日傘コレクションの刷新は、「たたみにくい」「壊れやすい」「持ち運びにくい」といった折りたたみ傘特有のストレスに対し、構造と素材の工夫によって応えようとするものだった。日常の小さな不満に対し丁寧に再設計する姿勢は、同社が掲げる“ライフソリューション”を象徴している。

Tags

この記事はいかがでしたか?

シェアリンクをコピーしました

Related Articles

Related Database