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こだわり続けるMADE IN USA──ヴィンテージカルチャーから生まれた「MIXTA」のスウェットとTシャツ
2010年、アメリカ・ロサンゼルスを拠点にスタートしたスウェットとカットソーブランドの「MIXTA(ミクスタ)」。ヴィンテージバイヤーとしても活動する2人のデザイナーによって展開されており、古着ビジネスの中で培った素材選びやディテールへのこだわりを背景に、ブランド立ち上げから一貫してMADE IN USAを続けている。
今回は株式会社MAIDEN COMPANYの小原 俊二さんに、MIXTAのものづくりの魅力について話を聞いた。
ブランド名は「ごちゃまぜ」という意味
「ブランド自体は2010年にスタートしていますが、デザイナーの2人はそれ以前からヴィンテージバイヤーとして活動しつつ、アメリカのセレクトショップから依頼を受けてアイテムのデザインなども行っていました。そうした活動の延長で、オリジナルブランドとして立ち上げたのがMIXTAです。ブランド名は、さまざまな人種や文化が混ざった環境で生まれたことから来ています。
倉庫にある古着の山の中からアイテムをピックして入れるキャスター付きの大きなカゴも“MIXTA”と呼ばれていて、ヴィンテージバイヤーたちの間で使われている言葉なんです。造語ではありますが、『ごちゃまぜ』という意味を持っています。
ロサンゼルスで生まれたMIXTAは、ブランド開始の初年度から日本でも展開されており、本国とのタイムラグなく認知が広がっていきました」

こだわりのMADE IN USA
MIXTAのラインナップはスウェットとTシャツというシンプルなものが中心だが、その素材と作りには強いこだわりがある。「基本はこのナチュラルという生成り色をベースに、製品染めによってカラーバリエーションを展開しています。反応染めが多いですが、ヴィンテージ感を出すピグメントダイやアッシュグレーといったカラーなど、シーズンによってさまざまなバージョンがリリースされます。
風合いの良さの理由は“オープンエンド糸”を使っていることです。これは空気の力で繊維を撚り合わせる技術が用いられたもので、空紡糸とも呼ばれます。表面に微細な凹凸が生まれ、ヴィンテージ感のある生地に仕上がるのが特徴です。この空紡糸にはアメリカンコットン(米綿)を使用しています。
その中でも、落綿と呼ばれる紡績工程で発生する短い繊維を活用しており、リサイクルという面でも意味のある素材です。
スウェットの作りは、昔のアスレチックウエアをベースにしています。クルーネックはネック部分の開き具合が前後でほぼ同じ仕様になっており、これはヴィンテージスウェットに多く見られるディテールです。また肩のラインもヴィンテージ仕様です。
現代のパターンでは首から肩にかけて傾斜がありますが、MIXTAのものは肩がまっすぐな作りになっています。さらに袖やサイドのハギ、リブ付けにはフラットシーマと呼ばれる4本針ミシンが使われており、程よいヴィンテージ感のある仕上がりになっています。
パーカーではポケットの縫い付け方も特徴的で、ぐるりと一周縫う仕様はヴィンテージ特有のディテールです。もちろん、すべてアメリカで生産されています。シルエットはボックス型で肩幅が広く、今のスタイルにも合わせやすいものになっています」




MIXTAはプリントも評判
MIXTAは素材や縫製だけでなく、グラフィックプリントもブランドの大きな特徴だ。「ブランドスタートから変わらず、すべて手刷りでプリントしています。天井の高い倉庫のような場所で、古着が山積みになっている横で、一枚一枚手作業で刷っています」

「ブランドを16年ほど続けていますが、毎回すべて新しいグラフィックをリリースしています。『TABBY CAT』という猫モチーフや、『MIXTIGER』という虎モチーフなどが毎シーズン人気です。動物モチーフが多いのは、動物愛護の意味合いもあるようです。
ロサンゼルスという土地柄もあり、CALIFORNIAモチーフのデザインも人気です。春夏は半袖スウェットやTシャツがメインになります。Tシャツもスウェットと同様に、空紡糸の落綿を使用しています」




MIXTAの商品は、日本では主にセレクトショップを中心に展開されている。
ヴィンテージの空気感を醸しながらも、単なる復刻ではなく現代のスタイルにフィットするバランスでデザインされている点が特徴だ。アメリカンカジュアル好きはもちろん、女性からの支持が高いのもその理由のひとつだろう。
ヴィンテージを熟知した彼らだからこそ生まれる独自の存在感を、ぜひ実際に手に取って味わってみてほしい。
PROFILE
小原 俊二(おばら しゅんじ)
株式会社MAIDEN COMPANY















