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+5℃の暖かさは光を熱に変える効果!機能素材「ヒートナビ」を採用した「ムーブスポーツ」のウエア
植物や動物に由来する自然素材のウエアしか選択肢がなかった時代には想像できなかったほど、近年は機能素材の進化が目覚ましい。中でも今シーズン「ムーブスポーツ(MOVESPORT)」で特に話題となっているのが、光を熱に変換することで暖かくなる「ヒートナビ(HEAT NAVIⓇ)」だ。
そこで製造販売元のデサントジャパン株式会社を訪ね、機能素材「ヒートナビ」については機能・企画開発部研究開発課の富永直斗さんに、「ムーブスポーツ」で人気沸騰中のソフトシェル フーディーなど製品についてはムーブスポーツマーケティング課の永松裕平さんに、それぞれ話を聞いた。
そこで製造販売元のデサントジャパン株式会社を訪ね、機能素材「ヒートナビ」については機能・企画開発部研究開発課の富永直斗さんに、「ムーブスポーツ」で人気沸騰中のソフトシェル フーディーなど製品についてはムーブスポーツマーケティング課の永松裕平さんに、それぞれ話を聞いた。

あらゆる波長の光を効率よく受け止め、熱に変える独自のテクノロジーを搭載
空にかかる虹は七色と表現されるが、赤から紫までグラデーションになった可視光線の外側にも、目に見えない赤外線と紫外線があることはよく知られている。これら波長の異なる光はすべて、物質に当たると大なり小なり熱を生じる。「通常、直射日光が強く当たっている箇所を温かく感じることはあっても、日光を避ければすぐ冷めます。皮膚でも、衣服の生地でも、大概の物質は光を取り込み熱に変換することができません。それを可能にしたのが弊社の機能素材『ヒートナビ』なんです」
と語るのは、社内で基礎研究と素材の開発に携わる富永直斗さん。遠赤外線が暖かいというのは何となく聞いたことのある話だが、近赤外線や可視光線、また紫外線もそれぞれ物質に当たると熱が生じるという。太陽の光を効率よく熱に変換し、衣服内を適切に暖める素材が「ヒートナビ」で、デサントの多くの製品に採用されている。
「中でも非常に人気の高いのが、バレーボールの石川祐希選手も(記事のトップ画像のように)着用している『ムーブスポーツ』のソフトシェル フーディーです。『ヒートナビ』が採用されており、着ると軽くて暖かく、2Wayストレッチで動きやすい。さらに撥水性もあり、機能の高さとアクティブなイメージで売れ行き好調です」
と語るのはムーブスポーツマーケティング課の永松裕平さん。着ると暖かい「ヒートナビ」の主な機能は、どのような仕組みになっているのだろうか? 富永さんに尋ねてみた。
「炭素系の無機物質」を糸に練り込み、光を熱に効率的に変える機能を生地に持たせた
夏は黒い服を着るより白い服を着たほうが直射日光の熱を衣類が吸収しないから涼しいといったことは、常識として知られている。では冬に黒い服を着れば暖かいかというと、そこまでの違いを通常は感じない。ところが、効率よく光を熱に変える「ヒートナビ」のウエアを着ると明らかに違いを感じる。
「+5℃の発熱保温効果が『ヒートナビ』の機能として認められます。これは素材として使用する化学繊維の糸に、炭素系の無機物質を練り込んだことによる効果です。光を熱に変える効率の高い物質を探し、それを糸に練り込む技術を見つけるのが開発の課題でした。
炭素系の無機物質にもいろいろあります。物質名は企業秘密ですが、これを適切に糸に練り込むのがなかなか大変で、配合比率が高すぎると糸が弱くなり、低すぎると発熱効果が下がるため、適切に配合して製品に生かします。表地、中綿、裏地など、着用シーンやデザインとの兼ね合いから、製品によって採用される場所は異なります」(富永さん)
炭素系の無機物質にもいろいろあります。物質名は企業秘密ですが、これを適切に糸に練り込むのがなかなか大変で、配合比率が高すぎると糸が弱くなり、低すぎると発熱効果が下がるため、適切に配合して製品に生かします。表地、中綿、裏地など、着用シーンやデザインとの兼ね合いから、製品によって採用される場所は異なります」(富永さん)

「図に記載の通り、曇天の午前10時の明るさの目安が25,000ルクスと言われています。それよりも暗い10,000ルクスの明るさでも従来の当社の生地と『ヒートナビ』の比較で差があり、晴天はもちろん曇りの日でも+5℃の発熱効果が確認されました」(富永さん)
「熱移動の3原則」を余すところなく活用する「ヒートナビ」の製品で温かさを実感!
「熱の移動には、熱伝導・対流・熱放射の3つの現象があり『熱移動の3原則』と呼ばれます。炭素系の無機物質で『ヒートナビ』が利用するのは光に伴う熱放射です。服の表地よりむしろ、裏地や中綿まで透過した光を熱に変えたほうが効率的な場合が多いです。『ムーブスポーツ』の他にも『デサント』『ルコックスポルティフ』など当社の複数のブランドに『ヒートナビ』が採用されています」(富永さん)
「人気の『HEATNAVI TOUGH ソフトシェル フーディー』は1枚生地なので着用感が軽くて動きやすく、しかも暖かいのが特長です。表地、裏地ではなく生地の表糸、裏糸で素材を分けて、裏糸のほうに『ヒートナビ』が練り込まれてます」(永松さん)

「表糸は服の表側、裏糸は服の裏側に見えているので、パッと見では表地と裏地に見えるかもしれませんが、実際はアクティブな1枚生地です。裏側からも、よく見ると表糸の色合いが少しわかると思います」(永松さん)
1枚生地のソフトシェルフーディーは、スポーツやフィットネスを愛する人が行動中に着るもよし、普段に着るもよしの「ムーブスポーツ」らしいアイテムだ。それに対して、行動中よりも待機中や移動中の防寒着にふさわしいのが「HEATNAVI ナイロンフルジップフーディー」で、「ヒートナビ」素材を採用する場所に違いがある。
1枚生地のソフトシェルフーディーは、スポーツやフィットネスを愛する人が行動中に着るもよし、普段に着るもよしの「ムーブスポーツ」らしいアイテムだ。それに対して、行動中よりも待機中や移動中の防寒着にふさわしいのが「HEATNAVI ナイロンフルジップフーディー」で、「ヒートナビ」素材を採用する場所に違いがある。

「こちらは表地にナイロン素材、裏地に『ヒートナビ』のメッシュを使っているので、衣服の内側により暖気をキープできる特長があります。日常の防寒着としても、スポーツやフィットネスの行き帰りや待機中、観戦中に身に着けるアウターとしても着回していただけます」(永松さん)
どちらも、着ぶくれしないで快適に冬を乗り切れるのがうれしい。さりげなく着こなしつつ、光を熱に変えて保温する機能を体感できるのは心強い。ぜひ店頭で袖を通し、+5℃の機能を実感してほしい。
どちらも、着ぶくれしないで快適に冬を乗り切れるのがうれしい。さりげなく着こなしつつ、光を熱に変えて保温する機能を体感できるのは心強い。ぜひ店頭で袖を通し、+5℃の機能を実感してほしい。
PROFILE

富永 直斗(とみなが なおと)
デサントジャパン株式会社 経営管理・ロジスティクス・R&Dユニット 機能・企画開発部 研究開発課で、素材や商品の開発、および基礎研究に関する業務などを行う。
PROFILE

永松 裕平(ながまつ ゆうへい)
デサントジャパン株式会社 デサントマーケティング部門 カテゴリーマーケティング2部 ムーブスポーツマーケティング課にて、「ムーブスポーツ」のマーケティングに携わる。社内の野球部でも活躍。
Text by Naoto Sakata


















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