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ワークマン過去最高価格!「XShelter断熱αプレミアムGIGA PAFFダウンコート」が誇る圧倒的スペックの全貌

2025.11.04
2024年、ワークマンから登場した「XShelter」シリーズは、その画期的な機能が大きな話題を呼び、瞬く間に完売するほどの人気を博した。
そして2025年秋冬シーズンこの「XShelter」がさらなる進化を遂げ、シリーズ最高の防寒性を誇る製品として登場したのが「XShelter断熱αプレミアムGIGA PAFFダウンコート」だ。
住宅の断熱技術に着想を得た独自のテクノロジーは、どのようにしてウエアに落とし込まれたのか。そして、過去最高価格という挑戦の裏には、どのようなこだわりが隠されているのか。株式会社ワークマン製品開発部 第1部 マネジャーバイヤー羽倉優太朗さんに、ワークマンの公式アンバサダーである山田耕史が、開発にまつわるエピソードを伺った。

マイナス30℃にも耐えるシリーズ最高峰の軽さと暖かさ

山田耕史(以下、山田)まず、「XShelter」シリーズが企画されたきっかけについて改めてお聞かせください。昨年から展開されていますが、どのような背景があったのでしょうか。
ワークマン2025年秋冬新製品発表会
羽倉優太朗(以下、羽倉)企画の背景には、近年の気候変動があります。ここ数年、暖冬が続いている一方で、冬が深まると一気に寒くなるという極端な気候が増えています。
そこで、冬の始まりのそれほど寒くない頃から、真冬の厳しい寒さの時期まで、シーズンを通して対応できる一着を作れないか、と考えたのが始まりです。
その実現のためのヒントになったのが、住宅の断熱技術でした。省エネ性能の高い住宅は、断熱材をしっかり使うことで家の中を一定の温度に保つことができます。
この考え方をウエアに応用すれば、外気温の変化に左右されず、常に快適な状態を保てるのではないか。そうした発想から、「XShelter」の企画がスタートしました。
山田そのコンセプトが市場に受け入れられ、2024年モデルは大変な反響だったそうですね。
羽倉おかげさまで、発売後すぐに完売する店舗が続出するほどの反響でした。
山田以前お届けした「XShelter断熱βライトウォームジャケット」の記事でも紹介したように、2024年の大ヒットを経て、2025年モデルの「XShelter」はより断熱性を高めた「断熱α」と、断熱性に併せてストレッチ性も備えた「断熱β」の2種類に進化しています。
今回ピックアップした「XShelter断熱αプレミアムGIGA PAFFダウンコート」の最大の特徴は何でしょうか。
ワークマン「XShelter断熱αプレミアムGIGA PAFFダウンコート」9,800円(税込)管理番号(36354)
羽倉最大の特徴は、「XShelter」シリーズで初めてフィルパワー800の高品質なフュージョンダウンを採用した点です。これにより、製品全体を非常に軽く仕上げることができています。ダウンが持つ本来の軽さと、断熱シートの軽さ、この2つの軽さを掛け合わせることで、これまでにない着心地を実現しました。
ワークマンが独自で設定している断熱グレードも最高の「5」で、まさにフラッグシップモデルと呼べるスペックになっています。
山田その断熱性能は、具体的にどの程度なのでしょうか。
羽倉性能を実証するために、特殊な施設で実験を行いました。そこには、スポーツ選手がアイシングなどに使用する、マイナス30℃にもなる環境を人工的に作り出す機械があるんです。その中で、長袖Tシャツ1枚の上にこのコートを着用するという条件でテストをしました。
山田マイナス30℃とは、なかなか経験できない環境ですね。結果はいかがでしたか。
羽倉驚くべきことに、まったく寒さを感じませんでした。サーモメーターで計測したところ、コートの表面温度はマイナス10℃前後まで下がっていましたが、ジッパーを開けて内側の温度を測ると、プラス31℃を保っていたのです。
これは、断熱シートが外の冷気を遮断したことに加え、ダウンが持つ高い保温力で衣服内の暖かさを閉じ込めた結果です。極寒の環境下でも、この一着があればしっかりと寒さから体を守ることができることが証明されました。

偶然から生まれた「スマホを守る」内ポケット

山田暖かさだけでなく、細部の仕様にもこだわりが詰まっているように見えます。
羽倉快適性と機能性を高めるために、細部まで作り込んでいます。たとえば、ポケットのファスナーはすべて止水ファスナーを採用しています。
これにより、雨だけでなく冷気の侵入を効果的に防ぐことができます。通常のコイルファスナーでは、どうしても隙間から冷気が入ってきやすいんです。
羽倉また、パターンにはかなりこだわりました。ダウンウエアは、重力で中のダウンが下に落ちてしまい、特に肩周りの保温性が損なわれがちなのですが、この製品はパターンを工夫することで、ダウンが肩の上部にしっかりと留まるように設計しています。
これにより、800フィルパワーという高いスペックを最大限に生かし、保温力を維持できるようになっています。
羽倉フードは「巾着フード」と呼んでいる仕様で、ドローストリングを絞ることで、顔周りの隙間をなくし、冷気の侵入を徹底的にブロックします。
また、フードのツバ部分には芯材を入れることで、しっかりとハリを持たせ、視界を確保しつつ、顔を保護できるように工夫しました。
山田内側には、今やワークマンのお家芸とも言える内ポケットもありますね。
羽倉恥ずかしながら製品を作ってみて気付いたのですが、このポケットにスマートフォンを入れておくと、断熱シートが外の冷気を遮断してくれるため、低温によるバッテリーの急激な消耗を防ぐことができるのです。
冬のアウトドアシーンなどではスマホのバッテリー問題は深刻ですから、これは非常に有効な機能だと考えています。
山田思わぬ発見だったのですね。
羽倉そうなんです。ただ、もともとスマホ専用に設計したわけではないので、ポケットが少し深いという課題はあります。来年以降のモデルでは、この利点をさらに生かして、専用の「スマホポケット」のようなものを作っても面白いかもしれないと考えています。
山田価格が税込みで9,800円ということで、ワークマンのワーキングウエアとしては過去最高額だと伺いました。この価格設定にも挑戦的な意味合いがあるのでしょうか。
羽倉これだけボリュームのあるフィルパワー800のフュージョンダウンを使った製品を市場に投入すること自体が、一つの挑戦でした。それに伴い、価格も従来のワーキングウエアの枠を超えるものになりましたが、それだけの価値と性能を詰め込んだ自信作です。
山田生産面でのご苦労もあったのではないでしょうか。
羽倉非常に大変でした。表地、フュージョンダウン、断熱シート、裏地という多層構造になっており、縫い合わせる際にズレが生じやすいため、生産効率はどうしても悪くなってしまいます。
そうした課題をひとつひとつクリアしながら、高いスペックを最大限に引き出せる縫製仕様とパターンを、工場の皆さんと一緒に追求しました。
山田この製品は、ワーキングウエアの枠を超えて、登山やキャンプといった本格的なアウトドアシーンでも活躍しそうですね。最後に、「XShelter」シリーズの今後の展望についてお聞かせください。
羽倉2025年モデルでは、このコートを含めて一気にアイテム数を増やしました。今後は「軽さ」をさらに追求していきたいと考えています。たとえば、より薄手の素材と軽量なダウンを組み合わせることで、また新しい表現ができるのではないかと模索しています。
この「XShelter」シリーズが、一過性のヒットで終わるのではなく、お客様から長く愛され続ける定番シリーズへと成長するためにも、常に挑戦を続けていきたいと思います。

PROFILE

羽倉 優太朗(はぐら ゆうたろう)

株式会社ワークマン 製品開発第6部 マネジャーバイヤー

PROFILE

山田 耕史(やまだ こうじ)

ファッションアナリスト/ワークマン公式アンバサダー

「山田耕史のファッションブログ」を中心にフリーランスとして活動。著書に『結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式』(KADOKAWA)。

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