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綿を研究して約80年:「グンゼ」の綿100%インナーで酷暑を快適に乗り切る
うだるような暑さの日本の夏。通勤電車の中、オフィス、そして自宅でも、常にまとわりつく汗と湿気にうんざりしている人も多いだろう。
そんなとき、肌に直接触れるインナーの存在は、私たちの快適さを大きく左右する。特に、近年注目を集める「肌への優しさ」と「機能性」を両立したアイテムは、もはや夏の必需品と言えるだろう。
老舗肌着メーカー「グンゼ株式会社」が展開する綿100%インナーシリーズは、これからの季節のまさに救世主のような存在だ。なぜ、グンゼのインナーは選ばれ続けるのか。同社の美甘さんと日和さん、太田さんにお話を伺った。
綿の魅力は、優しい肌触り・吸湿性・通気性
「肌に優しい」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かぶ素材のひとつが綿ではないだろうか。その肌触りの優しさは、多くの人が経験的に知るところだ。しかし、綿が持つ魅力はそれだけではない。美甘「綿は保温性や通気性がいいので、オールシーズン着用しやすい点も特徴のひとつです。
また、帯電しにくいため静電気が起きづらく、汗や湿気を素早くキャッチして肌を清潔に保つなどの特性もあります。抗菌防臭加工や消臭加工と組み合わせれば、においの原因となる菌を抑える効果も期待できます」
特に敏感肌の人にとっては、安心感のある素材だと言われているのも納得だ。しかしグンゼでは、その素材の特性を単に生かしているだけではないそうだ。

美甘「弊社では“着心地のよさ”にこだわっているので、より肌への優しさも追求しています。
素材そのものの特性もありますが、製品化していくにあたっては、編み方や加工といった商品設計が非常に重要です。設計と素材の適切な組み合わせによって、よりよい着心地が生まれると考えています」
綿が持つ本来のよさを最大限に引き出し、さらに快適性を追求するためのグンゼ独自の設計と技術が、“よりよい着心地の綿インナー”を実現しているのだ。
グンゼのノウハウを余すところなく詰め込んだ「the GUNZE」
グンゼの綿100%インナーは、多岐にわたるラインナップでさまざまなニーズに応えている。その中でも特に注目すべき「the GUNZE」シリーズについて、太田さんに紹介してもらった。
太田「『the GUNZE(ザ グンゼ)』は、弊社の基幹ブランドとして位置づけています。綿100%のシリーズでは、生地にグンゼオリジナルの『エコマジック加工』を施しており、機能分子を結合することで、綿を親水化(水になじみやすく)し、さまざまな性能を高めています。分子レベルで綿の性質を改良した商品をラインナップしています。
『綿が本来持つ機能をさらに強化』する改質によって、通常の綿より優れた吸湿性や消臭力を有しているほか、皮脂汚れがつきにくく、汚れても水だけでも落ちやすい生地を実現しました。型崩れや縮みも少ないので、乾燥機にも対応しています」

デザイン面でも、刺激を少なくする工夫が施されている。
太田「洗濯絵表示を転写プリントにしたり、脇の縫い目をなくしたりすることで、タグや縫い目が肌にあたった際のチクチク感もありません。
また『SEAMLESS(シームレス)』では、業界で初めて[1]襟元やアームホールに折り返し接着仕様を施し、さらに縫い目を少なくすることに成功しました」
伸縮性のある糸を使用しない、綿100%の素材では、体のラインに沿う形を縫製なしで作るのに高い技術力を要するという。グンゼの徹底した肌ストレス軽減へのこだわりが、肌着の常識を覆し続けている。

そして「the GUNZE」シリーズの中で、蒸し暑い夏に向けて開発されたのが「さらっと綿100%」だ。汗で肌着が肌にベタッと貼りついてしまう不快感を軽減するために、通常の綿糸よりも強く撚られた糸を用いた「強撚綿(きょうねんめん)※レディースのみ」を使用している。

太田「強撚綿で編むことで、生地にシャリ感が出て肌離れがよくなるのですが、肌ざわりの柔らかさが損なわれることが課題でした。
そこで、シルクのような光沢やなめらかさを出す『シルケット加工』を施し、サラサラとした肌触りを実現しました。さらに天然由来成分の保湿・抗菌加工を施しています」

脇の汗取りパッドは、グンゼが長年人体の構造や汗のかき方を研究するなかで見出した最適な位置と角度に配置されているという。見た目の美しさと機能性を両立させた、まさに「夏に頼れる一枚」だ。
ノウハウを生かして“高品質×低価格”を実現
グンゼの綿100%インナーシリーズは、高機能でありながら、1着2,000円以下と手に取りやすい価格であることも大きな魅力だ。その秘密は、グンゼが創業以来受け継いできた品質へのこだわりと、長年培ってきた技術力、徹底した品質管理にあった。日和「弊社では、“安かろう悪かろう”ではなく、長期使用可能な高品質製品を適正価格で提供することを重視しています。グンゼが肌着の生産を開始したのは1946年のことですが、当初からもっとも大切にしていたのが品質です。
私たちは、『良い製品とは、洗ってからも良い製品』だと定義しており、何回洗濯してもダレず縮まない安定性を実現するために技術革新を続けてきました」

グンゼの進化を支える大きな要因のひとつが、1994年に設立された肌着の生理学研究所「快適工房(現:快適サイエンスラボ)」の存在である。この研究所では、単なる製品開発にとどまらず、人間工学的・生理人類学的な視点から、着心地を科学的に追求している。
たとえば、「着心地のよさ」を「柔らかさ」「蒸れにくさ」「締め付けなさ」という3つの要素で定義。「着心地」という感覚を数値化して製品に落とし込むことで、多くの人が納得できる快適さを実現している。

最後に今後について尋ねると、日和さんは次のように話してくれた。
日和「綿100%のような肌に優しい肌着は、普遍的な価値を持つと考えています。特に肌バリア機能が未熟な子どもたちには、昔から肌に優しい素材がいいと言われてきましたし、それは今でも変わらないと考えています。
創業129年、肌着の研究をスタートしてから約80年。綿肌着と真摯に向き合ってきたメーカーとして、今後も素材の進化を追求し、お客様の声を取り入れながら技術革新を進めていきたいです」
長年の歴史と技術に裏打ちされた品質が、グンゼ製品の真の魅力だ。今年の夏は、グンゼの綿100%インナーで、ワンランク上の快適さを体験してみてはいかがだろうか。
PROFILE

(左から)美甘 一則(みかも かずのり)/日和 崇(ひわ たかし)/太田 尚子(おおた なおこ)
美甘 一則(みかも かずのり)
グンゼ株式会社
アパレルカンパニー リテール統括部 デジタルマーケティング部
2007年、グンゼ株式会社に新卒入社。量販店への営業を5年間経たのち、メンズインナーの販促業務を担当。2018年10月より現職。直営公式通販サイトのメンズインナーの販売戦略を立案・実行するMD業務を担当。
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日和 崇(ひわ たかし)
グンゼ株式会社
アパレルカンパニー 営業MD本部 商品企画部 マーケティンググループ マネージャー
2008年、グンゼ株式会社に新卒入社後、新規開拓、ODMを主とした営業に7年間従事。その後、レッグウエアのプロモーション、自社商品企画MDを経て、2023年4月より現職。2024年春にデビューした大型新ブランド「アセドロン」においてマーケティング戦略を担当。
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太田 尚子(おおた なおこ)
グンゼ株式会社
アパレルカンパニー リテール統括部 デジタルマーケティング部
2018年、グンゼ株式会社に新卒入社。プラスチックフィルムの営業を経て、2020年よりデジタルマーケティング部でCRMを担当。SNSの運営や顧客分析を通じて、認知拡大とファン育成に取り組む。2022年9月より現職。直営店舗におけるレディースインナーの販売戦略を立案・実行するMD業務を担当。
[1]日本製、本体綿100%婦人インナーでの折り返し接着において/2024年8月グンゼ調べ
Text by 奥山 りか














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