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モンベルの裏名品「トレッキング レインポンチョ」は通勤や音楽フェスでも使いたくなるハイスペック雨具だった

2025.06.13
バックパックを背負ったままでも着用できる。風通しがいいから蒸れにくく、傘を差さなくていいから両手もフリーになる。マウンテン・ラバーにとって、ポンチョはじつに便利な雨具である。
ただ、モンベルの「トレッキング レインポンチョ」は、本格的なアウトドア用のギアでありながら、都会で暮らす人々の間でも高い支持率を獲得している。
その理由は実際に使ってみるとわかる。アウトドアシーンだけでなく、普段の通勤でも、音楽フェスでも、高いパフォーマンスを発揮するのだ。
モンベルの知る人ぞ知る名品。PR担当の宝迫さんとともに、その実力を探ろう。

PROFILE

宝迫 哲史(ほうさこ てつし)

株式会社モンベル広報部
店舗スタッフを務めたあと、広報部に異動。好きなアクティビティは登山とクライミング。休日は岩場でクライミングを楽しんでいる。

スムーズな着用こそがポンチョのアドバンテージ

ポンチョのルーツは中南米の人々の民族衣装にある。
四角い布の中央に穴を開け、頭からかぶって着用する貫頭衣と呼ばれる衣服の一種だ。もともとは風や寒さをしのぐために、アルパカの毛などで作られた防寒具だったが、現代では雨用のアウトドアウエアとしても使われている。
「スムーズに着られる点が、ポンチョが登山者に愛され続ける理由だと思います。
上下がセパレートになった登山用のレインウエアは、防水性は高いものの着るのに手間がかかります。その点、ポンチョはバックパックを背負ったまま、かぶるだけで着用できます」
1975年創業のモンベルは、1980年に初めてのポンチョとなる「ハイパロン・ポンチョ」を発売した。
「ハイパロンはアメリカのデュポン社が開発したポリエチレン系の合成ゴムです。優れた耐候性に加え、酸化や劣化にも強い素材で、モンベルはナイロン生地にこのハイパロンをコーティングすることで防水性をもたせていました」

ハイドロプロ®2レイヤーが使用された進化系雨用ポンチョ

「トレッキング レインポンチョ」 9,900円(税込)
現行の「トレッキング レインポンチョ」が発売されたのは2022年のこと。
「モデルチェンジを繰り返して現在の形になりました。現行モデルに使用している素材は引き裂き強度に優れた40デニールのナイロンリップストップに、ハイドロプロ®2レイヤーという、モンベル独自の高耐水圧ポリウレタン樹脂による防水コーティングを施しています。
縫い目にもシームテープ処理を施すことで、耐水圧と剥離強度を底上げしています。洗濯を繰り返しても性能が持続する点もハイドロプロ®2レイヤーの特長です」
耐水圧とは生地がどれくらいの水圧に耐えられるかを表した数値のこと。レインウエアを選ぶ際の指標になるもので、このポンチョは耐水圧5,000mmを実現している。
「一般的な雨の降り方の場合、500~1,500mmの耐水圧があれば水の浸入を防ぐことが可能です」
雨の水圧だけでなく、着用者の動作によっても、レインウエアにかかる圧力は変化する。体重75kgの人がぬれた場所へ座ると、およそ2,000mmの圧力がかかるといわれている。
つまり、このポンチョは、雨中のフィールドを歩くだけでなく、ぬれた場所に座る状況下でも水の浸入を防ぐことができるのだ。
「ハイドロプロ®2レイヤーの欠点をあげるとすれば、透湿性がないこと。ですが、ポンチョはデザインの特性上風通しがよく、内部の蒸れを効率よく逃がすことができます」

モンベルのノウハウが生かされた機能性ディテールが随所に

次はデザインやディテールをチェックしよう。
「ハイキングやトレッキングのシーンでは、急に雨が降ることがあります。そのため、バックパックを背負ったままでもスムーズに着用できることを目指しました。
上の写真のように、前面よりも背面の裾を長めに設計しているため、バックパックの上からかぶっても、体の動きを妨げません」
裾にあるテープとバックルを使えば、よりフィット感を高めることができる
フードの形にもこだわりがあるという。
「ポンチョの顔まわりは水が浸入しやすいポイントです。そこでフィット感に優れたデュアルアクスルフードを採用しました。
ドローコードで顔の周囲と奥行きのフィット感を調整できるほか、後部の面ファスナーでひさしの高さも調節できます。
フィット感が高まれば、水が浸入するのを防げるだけでなく、視界の確保にもつながります」
フロントには、止水性に優れたモンベル独自のアクアテクトジッパーを採用している
フードを使わないときは、襟裏のループとベルクロで収納しておくといい。風によるバタつきや、内側への水の浸入を防ぐことができる。
「降雨時にはフードではなく、防水のキャップやハットをかぶる方もいるため、不要な方は収納できるような仕様にしています」
モンベルのほかのアウターと同様、持ち運びやすいパッカブル仕様になっているのも見逃せない。
「付属のスタッフバッグに入れて持ち運べます。ベースに軽量のリップストップナイロンを使っていることもあり、重量は295gに抑えました」

山中から都市まで。一着あれば、幅広いシーンで使える

もともとトレッキングを想定して作られたが、最近では使用シーンが広がっているという。
「普段の通勤に使っているユーザーも多い印象です。傘より服がぬれにくく、バックパックがぬれるのも防げるという点が好評いただいています。
また、最近は音楽フェスや屋外でのスポーツ観戦のために購入される方も増えてきました」
音楽フェスでは、キャンプサイトを含む全エリアでの傘の使用が禁止されていることが多い。視界が悪くなる、突起部が人を傷つける、風で飛ばされるなどの危険性がその理由だ。
そのため、フェスや野外ライブでは、傘の代わりとなるポンチョがマストアイテムになっている。
「トレッキング レインポンチョ」 各9,900円(税込)
カラーバリエーションは4色で、ほかにプリント柄も2色展開されている。
「あくまでアウトドアでの使用を想定しているので、視認性の高さを考えたカラー展開になっています。ユーザーのリクエストに合わせて、シーズンによってはバリエーションが変わります」
毎年、梅雨前から売れ始め、カラーによっては品薄になることもあるという。
プリント柄も人気。「プリント トレッキング レインポンチョ」 各10,450円(税込)
「多くの方々からトレッキング レインポンチョが支持されるのは、素材からディテールに至るまで、モンベルの開発コンセプトである“Light&Fast(軽量と迅速)”が徹底されているからだと思います。
できるかぎり軽量、コンパクトにすることで、迅速かつ安全な行動へつなげることを目指す、というものづくりの哲学は、このポンチョにも息づいています」

都会に住んでいても、台風やゲリラ豪雨など荒天に見舞われることが多い現代。傘の代わりに信頼できるポンチョを備えておくのも、賢い生活の知恵かもしれない。

Text by Ryota Osujo

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