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洗練された感性の中に“上質なひとクセ”を──東京発 新進気鋭のフットウエアブランド「UN+BA(アンバ)」
東京発の新進気鋭なシューズブランド「UN+BA(アンバ)」。ブランド名は“アンベーシック”を意味しており、“洗練された感性に、上質なひとクセを──ファッションを楽しむための新しいフットウエア”をコンセプトに掲げている。
今シーズンで2年目を迎え、次世代のフットウエアブランドとして注目を集めている。今回はUN+BAブランドマネージャーに、この春夏注目のハイブリッドサンダル「UN HIKER(アン ハイカー)」を中心に話を聞いた。

はじめに、UN+BAがスタートした経緯から見ていこう。
「UN+BAをはじめるにあたって“あたりまえなんて、いらない。”や“『変わってる』って言葉はきっと、褒め言葉だ。”というキーワードがありまして、スタイルとか、価値観とか、感性とか。
足元に、スペックだけじゃないかっこよさをより感度の高いものづくりをしていこうという流れの中で、UN+BAのプロジェクトがスタートしました。
ブランドを運営しているというよりも、“UN+BAというプロジェクトを動かしている”という感覚に近いですね。その中で、現在はシューズを主軸に展開しています。
UN+BAが始まる際、プロダクトの監修を担当するデザインチームから、“Vibram®ソールにこだわったアイテムを作りたい”という提案があり、そこからものづくりがスタートしました。
ファーストモデルとしてローンチしたのが、ジャーマントレーナーをベースにデザインした『UN T-TOE(アン ティー トゥ)』です。特徴的なのは、存在感のあるVibram®ソールの取り付け方にあります。
『ラップテック』というアウトソール素材を巻き付けるように使用し、本来であればカットしてしまう余分な部分まであえて残し、靴を包み込むようなかたちで取り付けているのが特徴です。
ファーストコレクションでは、このラップテックを採用した『UN GUMP(アン ガンプ)』や『UN PENNY(アン ペニー)』など、さまざまなバリエーションを展開しました。
このソールの仕様については、Vibram社の担当者からも『これは見たことがない』と言われるほどで、ブランドを象徴するディテールのひとつになっています」

サンダルの概念を更新する「UN HIKER」
2026年のファーストアイテムとして発売された「UN HIKER(アン ハイカー)」。この春夏注目のハイブリッドサンダルとして、そのデザインやディテールについて詳しく話を聞いた。
「まず印象的なのが、アッパーに取り付けられたカバーです。素材には、世界でもトップクラスの強度と軽さを誇る“ダイニーマ®ファイバー”を採用しています。
カラー展開も特徴的で、ブラックをベースに、ブルーやグリーンといった寒色系を組み合わせた計3色のカバーセット、またはブラックにイエローやオレンジを組み合わせた暖色系のセットが付属します。
その日の気分やスタイルに合わせて、着せ替えを楽しめる仕様になっています。さらに、このカバーは2枚の生地を重ね合わせたポケット仕様になっており、ちょっとした小物を収納することも可能です」

「カバーを外すと、グルカサンダルをベースにしたデザインになっており、真夏でも風が抜けるような快適な履き心地を楽しめます。さらに、ヒールストラップは取り外し可能な2WAY仕様になっています。
加えて、アッパーカバーを付け替えることもできるため、組み合わせ次第で非常に多彩なバリエーションを楽しめるのも特徴です。左右で異なるカラーを組み合わせることもできるので、何通りあるかわからないほど自由なスタイルで履くことができます」

UN+BAの核となるVibram®ソール
UN+BAのVibram®ソールへのこだわりは、この「UN HIKER」にも色濃く反映されている。引き続き、ソールについて話を聞いた。「高いクッション性を持つオリジナルのカップインソールと、耐久性に優れた厚底ソール『Vibram®DECEMBER』を採用しています。
このソールはアーバンハイキングをコンセプトに開発され、軽量でグリップ力が高く歩行性能についても、かなり高いレベルに仕上がっていると思います。このソールとオリジナルインソールが組み合わさることで生まれる履き心地のよさは、ぜひ実際に体感していただきたいですね」


“すべてがVibram®”という異端のローファー「UN TOUGH VB(アン タフ VB)」
ここで、UN+BAの最新作も紹介したい。冒頭で“Vibram®ソールにこだわったアイテムを作りたい”という話があったが、ここまでVibram®にフォーカスしたプロダクトは、他ではなかなか見られないのではないだろうか。「ローファータイプの『UN TOUGH VB(アン タフ VB)』というモデルなのですが、Vibram®のラバーソールに使われる底材を、アッパーに使用するという“めちゃくちゃなこと”をやっています。
この企画自体はブランド立ち上げ当初から進めていたのですが、本来アッパー用途では使わないラバー素材なので、生産工程でさまざまな課題が発生しました。試行錯誤を重ねた結果、ようやく製品化することができたアイテムです。
以前から“Vibram®にこだわったものづくりをしたい”という話をしてきましたが、ここまでVibram®を前面に打ち出したブランドは他にないと思っています。
だからこそ、アンベーシックを謳うブランドとして、やるのであれば“とことんふざけていきたい”という想いもあり、この一足が完成しました。
Vibram®のラバー素材をアッパーに採用しているだけでも十分ユニークではあるのですが、ソールにもさらに強いこだわりがあります。
マーブル柄が印象的なソールには、『Ecostep Recycle(エコステップ リサイクル)』を採用しています。これは生産工程で発生するスクラップ材を最低30%配合した、環境配慮型のコンパウンドです。環境性能に加え、メガグリップによる高いグリップ力も兼ね備えた仕上がりになっています」


存在感がありながらも、決してファッションのノイズにはならない。そんな“アンベーシック”な遊び心を持ったプロダクトたちは、見るほどに、使うほどに、ファッションに自己表現を求める感性を心地よく刺激してくれる。
それこそが、UN+BAというブランドの魅力なのではないだろうか。
現在は国内の感度の高いセレクトショップを中心に展開されているが、今後はさらにユーザーとの接点を増やしていきたいと考えているという。ポップアップやイベントなどを積極的に行い、実際にプロダクトを手に取り、熱量のある購入体験をしてもらいたいそうだ。
また、UN+BAというブランド名には、“アンベーシック”だけでなく、“アンフィニッシュ”といった意味合いも込められているという。それは単なるシューズブランドにとどまらず、音楽やアートなど、ジャンルを横断しながらUN+BAの世界観を多角的に表現していきたいという構想にもつながっている。
実験的な発想と発明性にあふれたものづくりを続けるUN+BA。その存在は、今後のファッションシーンに新たな刺激を与える革新者となっていきそうだ。
PROFILE

UN+BAデザインチーム
ブランドマネージャー、デザイナー、生産管理など、複数で構成されたチームで、UN+BAのプロジェクトに携わっている。


















