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「AVIREX(アヴィレックス)」50周年——歴史と共に、定番アイテムの魅力を再確認
1975年、アメリカ空軍の“コントラクター(特定業務を請け負う事業者)”としてスタートした「AVIREX(アヴィレックス)」。軍製品にはすべて詳細な規格や規定が設けられているなか、それをクリアするAVIREXの品質は、民間品としても高い信頼を獲得し、やがて世界的ブランドへと成長を遂げた。
映画『インディ・ジョーンズ』、『トップガン』、『メンフィス・ベル』などのスクリーンでもAVIREXのフライトジャケットが登場し、その存在は一躍脚光を浴びて人気は不動のものとなった。
そして今年、ブランド誕生から50周年を迎える。株式会社 TSI 上野商会事業部の吉永英生さんと共に、その歴史を振り返りながら、ブランドを象徴するアイテムの魅力を紐解いていく。

「AVIREXのルーツからお話しすると、創業者はジェフ・クライマン(Jeff Clyman)という人物で、もともとは法律家という異色の経歴の持ち主です。ブランド名の『AVIREX』は、飛行機乗りを意味する『AVIATOR』と、ラテン語で王を意味する『REX』を組み合わせた造語で、“空の王様”という意味が込められています。拠点はニューヨークにあり、50年前の創業当時から現在に至るまで変わっていません」
AVIREXの定番的存在「A-2(エーツー)」と「B-3(ビースリー)」
はじめに取り上げるのは、アメリカ空軍に供給していたレザーフライトジャケットだ。AVIREXを代表する数あるアイテムのなかから、「A-2(エーツー)」と「B-3(ビースリー)」に焦点を当て、その魅力を探る。
「『A-2』は、1931年にアメリカ陸軍航空隊に採用された夏季用のフライトジャケットで、主に馬革が使用されていました。『A-1フライトジャケット(商品名:HORSE A-1 JACKET)』の後継として開発されたモデルです。」

「そして『B-3』は、1934年にアメリカ陸軍航空隊の爆撃機搭乗員向けに開発された、高い保温性を持つ厚手の羊毛皮(ムートン)製フライトジャケットです。1930年代当時、戦闘機のコックピットにはまだ与圧装置やヒーターがなく、パイロットは過酷な寒さのなかで任務にあたっていました。そのため、極寒地での活動にも対応できる高い防寒性が特徴となっています」

歴史を継承したアイテムの現行モデル
A-2とB-3の歴史を紹介いただいたところで、そのDNAを継承した現行モデルを実際に見せてもらおう。「現行の『A-2』にはいくつかのバリエーションがあり、アメリカ空軍に供給していたものと同じ馬革を使用したモデルや、カウレザーを使ったMADE IN USAモデルなどが存在します。定番アイテムとしては『A-2 FLIGHT JACKET ANTIQUE LAMB(エーツー フライトジャケット アンティークラム)』が挙げられます。ラムレザーを使用しており、軽く柔らかいため非常に着用しやすいアイテムに仕上がっています」

「さらに、現在リリースされている『B-3』にもいくつかのバリエーションがあります。プレーンなタイプやMADE IN USAモデル、無地のものが2タイプと、パッチなどが付いたモデルなど、さまざまなアイテムが展開されています。
ここでは、MADE IN USAの無地モデルをご紹介します。素材にはシープムートンを使用しており、革面はほどよいユーズド感を再現した仕上がりになっています」

本国でAVIREXといえばこのモデル「VARSITY JACKET(バーシティ ジャケット)」
AVIREXの歴史を語るうえで、もう一つ欠かすことのできないアイテムがある。それが1985年、スポーツカジュアルへと進出した際に誕生した「VARSITY JACKET(バーシティ ジャケット)」だ。シープスキンを使用し、“古き良きアメリカ”をテーマに掲げたスポーツラインからリリースされた。
「レトロスポーツ感のある、AVIREXならではのカラーリングと独創的なグラフィックデザインが特徴のアイテムです。1985年のリリース以降、1990年代にかけてスポーツ選手やラッパーなどの人気アーティストたちが愛用し、アメリカの若者にとってステータス的な存在となっていきました。
そして、この『VARSITY JACKET』は、アメリカにおいて現在でもブランドを代表する中心的なアイテムとなっています」

50周年限定アイテム
今年、AVIREXはブランド設立50周年を迎える。それを記念し、限定アイテムがいくつかリリースされている。ここまで紹介してきたブランドを代表する名品──レザージャケットの50周年モデルを見ていこう。「50周年を記念してリリースされるA-2は、『《50th Anniversary》A-2 BLOUSON(エーツー ブルゾン)』というモデルです。右胸にはAVIREX 50周年を象徴する記念モチーフのパッチが付き、ライニングには地図柄を配した特別仕様となっています。
素材には、1990年代に使用されていたアンティークラムレザーをベースにユーズド加工を施したものを採用し、シルエットはゆとりを持たせたボックスタイプに仕上げています」

《50th Anniversary》A-2 BLOUSON 162,800円(税込)
「VARSITY JACKETにも50周年記念モデルが登場しています。『《50th Anniversary》VARSITY JACKET』は、1987年に記念モデルとして製作されたスタイルを復刻したものです。背中の丸いパッチには『1975〜2025』と、50周年を象徴するモチーフがあしらわれています。
ライニングには、これまでのVARSITY JACKETに使用されてきたアートワークを複数組み合わせた総柄デザインを採用しています」


アメリカ空軍のコントラクターとして始まったAVIREX。その数ある定番アイテムのなかから、象徴的なモデルをピックアップして見せてもらった。
高いクオリティによって世界中で愛され、半世紀という時が流れた。ミリタリーウエアのDNAを受け継ぎながら、時代に合わせて進化を続けるAVIREXは、ライフスタイルを提案するリアルクロージングブランドとして、今の時代に息づく存在だ。
PROFILE

吉永 英生(よしなが ひでお)
株式会社 TSI 第4事業ディビジョン
上野商会事業部 AVIREX PR
AVIREXにはアルバイトから入り、店長、エリアマネージャーを経験した後、本社で3年間EC担当を経て現在はPRとして勤務している。



















