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冬から春、山から街まで…… 季節とシーンをまたぐ モンベルきっての万能シェルとは?

2026.03.18
単なるレインウエアでも、防寒アウターでもない。さまざまなフィールド環境に柔軟に対応しながら、行動中の快適さを維持すし、一年を通して活躍してくれるのが、モンベルの「ライトシェルパーカ」だ。
春から秋のアウターとして、冬山ではミドルレイヤーとして機能する。その汎用性の高さこそが、このモデルのアドバンテージである。防風性とはっ水性を備え、軽くて、蒸れにくく、動きやすい。
そうした要素をバランスよく満たしたシェルは、「Funcction is Beauty(機能美)」「Light & Fast(軽量と迅速)」というモンベルの商品開発におけるコンセプト思想をで体現する一着といえるだろう。
本記事では、その設計背景と機能性を、株式会社モンベル広報部の宝迫哲史さんへの取材を通して紐解いていく。

PROFILE

宝迫 哲史(ほうさこ てつし)

株式会社モンベル広報部店舗スタッフを経験後、広報部に異動し、PR担当に。好きなアクティビティは登山とクライミング。休日は岩場でクライミングを楽しむ。

カラーバリエーションはイエロー、ブラック、ダークグリーン、ネイビー、タンの5色展開。「ライトシェルパーカ メンズ」12,430円(税込)写真提供/モンベル

モンベルを代表するソフトシェルシリーズの定番

モンベルのソフトシェルカテゴリーには、「ライトシェル」という定番シリーズがある。
「防風性のあるナイロン素材にメッシュの裏地を組み合わせることで、適度な保温性と蒸れにくさの両立を実現しています。環境が大きく変動するアウトドアアクティビティにおいても、常に快適に着用できるよう設計したシリーズです」
ライトシェルアウタージャケットやライトシェルジャケットといった派生モデルも幅広く展開されているが、いずれのモデルにも、防風性と適度な保温性、はっ水性、そして行動中の快適さを重視するというコンセプトが貫かれている。
「ライトシェルパーカは、ライトシェルシリーズにおけるスタンダードといえる存在です。防風性や適度な保温性といったシリーズの特性をバランスよく備えたシェルは、樹林帯での行動から稜線歩きまで、さまざまなシーンで活躍します。
また、身幅にゆとりを持たせた設計により、アウターとして着用しやすい一方、薄手のためミドルレイヤーとしても使用可能です」
身幅に適度なゆとりを持たせたシルエットは、アウターにもミドルレイヤーにも対応する。写真提供/モンベル

素材使いとバイアス構造が生む快適性の黄金バランス

「表地には40デニールのフルダル・ナイロン・タフタを採用しています。丈夫で防風性に優れたナイロン素材は軽くしなやかで、体の動きを妨げません。表面にははっ水加工を施しているため、小雨や霧といったコンディションにも対応できます」
裏地には、モンベル独自のクリマプラスメッシュを使用した。
「極細ファイバーによるトリコット起毛生地を用いた素材で、軽いメッシュながら繊維間に空気を蓄えることで適度な保温性を確保します。薄手で軽いうえ、暖かさもちょうどよく、ダウンやフリースに比べてヒートアップしにくい点も特長です」
クリマプラスメッシュは吸水速乾性にも優れ、行動中に発生した汗や湿気を素早く拡散することで蒸れを抑え、快適な着用感をキープできる。写真提供/モンベル
動きやすさの決め手となるのが、モンベル独自のバイアス構造だ。
「このモデルに使われている生地には、斜め方向に高いストレッチ性を持つ性質があります。そこで繊維を斜め方向に配置することで、腕や肩まわりのつっぱりを抑え、動きやすさを最大限に引き出すことができるんです」
織物特有の性質を生かしたバイアス構造によって、体の動きに自然に追従する設計となっている。写真提供/モンベル
W・Rサイズも用意されている。
「腰まわりや二の腕に適度なゆとりを持たせることによって動作時のつっぱりが軽減されるため、腕を大きく振る登山や行動量の多いシーンでもストレスなく着用できます」
一方で、着丈や袖丈は標準サイズを基準に設計されているため、サイズアップした際に「丈が合わない」という違和感が出にくいのも特徴だ。アウターとしてゆったり着たい人はもちろん、ミドルレイヤーを重ねたレイヤリングにも対応できる。
体型や着用スタイルに合わせて選べるW・Rサイズは、ライトシェルパーカの汎用性を高める要素のひとつ。写真提供/モンベル

登山の知恵を反映したディテール設計

「フィールドで快適に着続けられる」という設計思想は、ディテールの一つひとつにも息づいている。まず特徴的なのが、フードの設計だ。
「顔まわりとひさし部分を調整できるデュアルアクスルフードは、視界を確保しながら風の侵入を抑えます。かぶったままでもフィット感を微調整できるため、行動中の煩わしさを軽減できます」
顔まわりと後頭部を包み込む立体的なフードは、かぶった状態でも視界を妨げにくい設計に(写真右)。ベルクロでひさしの高さを調整できる(写真左)写真提供/モンベル
裾には、ポケット内から操作できるリードインコード・システムが搭載されている。
「ポケットに手を入れたままコードを引くだけで裾を絞ることができ、外側にコードが露出しないため、動作時の引っかかりも防ぐことができます」
ポケットは左胸に1つ、腰まわりに2つの計3ヶ所。いずれもジップ式で、行動中でもアクセスしやすい位置に配置されている。
ドローコードが露出しないため、シルエットもすっきり。グローブ着用時でも扱いやすい。写真提供/モンベル

変化し続ける環境に対応できる万能シェル

このシェルが真価を発揮するのは、環境変化が連続するシーンだ。
「春から秋にかけての登山では、樹林帯での行動開始から稜線の強風下まで、一枚で対応できる行動着として機能します。停滞時には過度に暖かくなりすぎず、行動中には蒸れにくいため、着脱の回数を最小限に抑えることができます」
夏山や高所では、防風と体温調整を担う携行用シェルとして役立ち、冬場はミドルレイヤーとしてハードシェルの下に重ねることで、行動中の快適性を高める役割を果たす。また、通勤や旅先、サイクリングといった日常のウエアとして使用するユーザーも少なくない。
春でも冬でも、山でも街でも── 。一着で幅広い季節とシーンに対応できるライトシェルパーカは、モンベルの合理主義を体現した万能シェルだ。

Text by Ryota Osujo

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