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一度体験すれば元には戻れない──無印良品の「肩の負担を軽くする 撥水リュックサック」が叶える快適な背負い心地の秘密
体への負担軽減を謳うバックパックは数多くある。しかし、デザイン、機能、価格の3拍子がここまで揃ったものは無印良品の「肩の負担を軽くする 撥水リュックサック」以外にないだろう。
2017年に始まったプロジェクトから誕生した同シリーズは、特許登録の独自技術で肩への荷重を分散し、シンプルかつ上質なデザインで、人もシーンも問わない使いやすさを追求している。
今回は、「肩の負担を軽くする 撥水リュックサック」に込められたこだわりや改良のポイント、今後の展望などについて、株式会社良品計画でリュックサックの企画に携わる三浦さんに話を聞いた。
肩紐のフィットがポイント:特許技術が生んだ快適な背負い心地
「肩の負担を軽くするリュックサック」は、2017年にスタートした「リュックの見直しプロジェクト」から誕生し、2018年には特許登録となった技術を使ったオリジナルのリュックサックだ。
まずはどのような経緯で開発がスタートしたのか伺った。
「荷物をたくさん入れてリュックを背負うと、どうしても肩が痛くなりますよね。その負担をどうにか減らせないかという目的で、プロジェクトがスタートしました。
リュックサックを背負ったとき、従来のものは肩紐の内側に負荷が集中しやすいため、実際の荷重よりも重みを感じたり、肩紐が肩に食い込んで痛みが生じたりしていました。
荷重を分散するためには、『肩紐の幅全体が、肩にフィットすること』がポイント。そして、それを左右するのが肩紐の厚みと角度です」

「厚みについては、肩紐の外側の芯材を内側よりも厚くして高低差をつけ、肩紐の外側が体から浮かないようにしました。
また、肩紐の角度についても、より肩の傾斜に沿うように調整して取り付けています。これらの改良によって、肩にかかる平均荷重を約40%軽減することに成功しました」

この無印良品オリジナルの肩紐の仕組みは、2018年に特許も取得している。こだわりが詰め込まれた肩紐のおかげで肩への負担は大きく軽減されるが、工夫はこれだけではない。
「登山をする方などはよくご存じかと思いますが、リュックサックをなるべく体に密着させることで重さを感じづらくなります。そのため、重いものを背中側に持ってくることが重要です。
このシリーズはすべて内側にPCが収納できるポケットがついているのですが、これを最背面に設けることで重心が安定し、実際の荷重よりも軽く感じられる設計にしました。さらに、耐久性は担保しつつ生地のデニール数を抑えてリュックそのものも軽くしています」

シンプルだからこそ際立つ上質なデザイン
機能性の高さはもちろんのこと、無印良品のアイテムは、どれも共通して無駄のない美しいデザインが際立っている。それは「肩の負担を軽くするリュックサック」シリーズも同様だが、どのような工夫が施されているのだろうか。「デザイン面で一番こだわったのはポケットの位置です。全部で6つあり、背中側に隠しポケットのようなものがついています。防犯上、財布やスマホを表側のポケットに入れるのは少し不安があると思います。ですので、体に触れるところに大切なものをしまってもらえるような仕様にしました。
このポケットはPCポケットの前側につながっているので、長財布など厚みのあるものを入れても外側に響くことはありません。安全で取り出しやすいポケット配置にこだわりました」



「また、昨年の秋冬のシーズンから、パーツやテープの色を本体と同色にしています。これまでは本体の色にかかわらずパーツが黒といったデザインだったのですが、すべて同じ色に統一してほしいというお声をいただいて。見た目の美しさやスタイリッシュさをアップさせるために改良を加えました」

進化を続けるシリーズ展開にも注目
同シリーズからは、第2弾として「肩の負担を軽くする 撥水ナイロンビジネスリュックサック」、第3弾として「肩の負担を軽くする 撥水上から開くリュックサック」も発売されている。それぞれどのようなアップデートが行われたのか見ていこう。
「『撥水ナイロンビジネスリュックサック』は、名前の通りビジネスシーンでの使用を想定して開発しました。こちらは生地に再生ナイロンを採用しており、カジュアルさを抑えて上品に見えるようにしています。それから他のリュックサックと比較してマチを薄めにして、よりコンパクトでスタイリッシュなデザインに仕上げています」

「機能面では、ビジネスシーンで活用していただくためにPCポケットは継承しつつ、周辺機材などもしっかりと収められるようにポケットを充実させている点がポイントです」


こちらのリュックサックは、元々は横側にも持ち手をつけてブリーフバッグとしても使える2way仕様だったという。
しかしユーザーから「一度リュックサックとして使うと、楽すぎて手持ちに戻れない」という声が多く寄せられ、今はリュックのみに機能を絞っている。このエピソードだけを聞いても、その名前に偽りなしであることがうかがえる。
「そして、シリーズの中では一番新しい『撥水上から開くリュックサック』は、さらに容量を大きく、荷物を取り出しやすくするために開発しました」

「こちらも前身のものがあり、前面がガバッと開くような仕様だったんですね。ただ、改良を進めるうちに上部が大きく開けば十分だということで今の形になり、その代わりに前ポケットを設けました。前ポケットも容量が大きいので、中に仕切りをつけてより使い勝手をよくしています」

「それから、サイドに調整ベルトがついているので、あまり荷物を入れていないときは本体を絞って使えます」

こちらは日常使いやレジャーシーンはもちろん、防災リュックとしても注目されているという。
一度使えば元に戻れないほど、多くのユーザーを魅了している同シリーズ。最後に、三浦さんへ今後の展望を伺った。
「弊社としてもリュックサックは長く定番として作り続けており、多くの支持をいただいているアイテムです。今後は、定番のラインナップに加えて、より細分化したニーズや利用シーンに応えるアイテムの開発にも挑戦したいと思っています。いろいろなバリエーションを展開していく予定なので、ぜひ楽しみにしていてください」
肩への負担を軽くしながら、日々の使いやすさや見た目の美しさにも妥協しない「肩の負担を軽くするリュックサック」シリーズ。これからもユーザーに寄り添った改良を重ねながら、多様なライフスタイルに応える存在としてさらなる進化を続けていくだろう。
PROFILE
三浦 卓(みうら すぐる)
2011年にパートナー社員として株式会社良品計画へ入社し、店舗スタッフとして勤務。その後スタイリングアドバイザー職を経て正社員となり、一昨年から衣服雑貨部に在籍。現在担当しているカテゴリはバッグ。


















