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真冬のアクティブシーンには“β”が効く! ワークマンの本気が垣間見える、軽くて蒸れないエックスシェルター断熱レインの正体
冬のアウター選びは難しい。防寒性が高い一着でも、日中や屋内では暑さや蒸れを感じてしまうことがある。厚手で重いアウターは、動きやすさという点で扱いづらい。
そこで求められるのが、軽くて暖かく、しかも蒸れないアウターだ。その理想を追求して開発されたのが、ワークマンの「エックスシェルター®︎断熱βプレミアム超透湿防水防寒ジャケット」である。人気シリーズの最新作として、さらなる快適性を目指して進化した。
今回は、その開発背景と機能について、株式会社ワークマン広報部の松重尚志さんに話を聞いた。
暖かさと快適さを両立する“レイヤー構造”の秘密を披露
人気の「エックスシェルター®️」シリーズに新作の登場です。まずは開発の経緯を教えてください。
重い、蒸れる、分厚いといった従来の防寒着の問題点を解消した、「究極に暖かく、究極に快適なレイン」を実現したいと考えました。また近年、冬場は特に寒暖差が激しくなる傾向にあります。朝と昼で気温が10℃以上変わることも珍しくありません。そんな「何を着たらいいのかわからない」時季に役立つアウターを作りたいという思いから、「エックスシェルター®️断熱βプレミアム超透湿防水防寒ジャケット」(以下、「断熱β」)の開発に着手しました。

開発の後押しとなるユーザーの声もあったと聞いています。
2024年度に発売した中綿入りの「エックスシェルター®️断熱α防水防寒ジャケット」は、大変なご好評をいただきました。一方で、「もっと蒸れにくく、軽くしてほしい」という声も多く寄せられたんです。そんなお客様の声を反映して、断熱性能を30%アップした新開発の「断熱βシート」を採用しつつ、透湿性を大幅に向上して、“超透湿”を実現しました。「断熱β」は、間違いなく暖かさと快適さを両立した製品に進化していると思います。
今回の「断熱β」には中綿が入っていません。となると進化の大きな理由は、やはり生地にありそうですね。
「断熱β」では防水、透湿、断熱というすべての機能を、きわめて薄いレイヤーに凝縮しました。具体的には、高性能な表地と裏地の間に「断熱βシート」を挟み込んでいます。このレイヤー構造が快適さの秘密です。電車内や屋内に入ったときにも、衣服内を湿度50%、温度30〜33℃の状態に自動的にコントロールします。これは人間がもっとも快適に感じる状態といわれています。
では、そのレイヤー構造についてもう少し詳しく聞かせてください。まず、暖かさの鍵となる「断熱βシート」についてお願いします。
世界初の「着る断熱材」と呼ぶべき革新的なシートで、このシートを形成しているのが「エアロゲル」です。三次元多層多孔質骨格構造、簡単に言うと、中空構造の小さな粒子がたくさん集まっている素材です。薄くて軽い! しかもダウンをしのぐ断熱性を発揮してくれます。また「断熱βシート」には、熱をコントロールする「PCMマイクロカプセル」を封入しています。この素材は一定の温度で固体から液体へ、またその逆に変化します。変化するときに身体の熱エネルギーを吸収、放出することで、衣服内の温度を快適に保ってくれるんです。
さらに伸縮性も備えており、身体を曲げたり腕を上げたりしても「断熱βシート」部分が突っ張りにくく、動きやすくなっています。こうした可動性は、柔軟性の高い特殊素材を採用することで実現しました。

なるほど。そして快適さの鍵が「超透湿素材」というわけですね。そのメカニズムを教えてください。
汗が水蒸気になった瞬間に、ジャケットの外へジェット噴射のように排出する特殊な素材なんです。衣服内に湿気を溜め込まず、常にドライな状態をキープしてくれます。その透湿性の高さは、ワークマンの商品の中でもトップクラスだそうですね。
当社の防水防寒製品の歴史の中でも、間違いなくトップクラスの数値[1]です。高い防水性に加えて、屋外で働くプロフェッショナルの現場やアウトドアでの激しい運動にも対応できる、圧倒的な蒸れにくさを備えています。シンプルな美しさと機能性の高さを両立するデザイン
続いて着心地やデザインについてうかがいます。「断熱β」のシルエットや、フィット感の特徴を教えてください。
立体裁断にもとづいた、シャープなシルエットです。肩や肘の立体裁断に加えて脇の下にマチを設けることで、腕を上げる、身体を捻るといった動作をストレスなく行えます。薄い「断熱βシート」と軽量な裏地により、驚くほどの着心地を実現しました。デザインもとてもシンプルですよね。それでいて機能服ならではのテック感が漂っています。
プロの現場からタウンユースまで、あらゆるシーンにマッチするシンプルさを追求しました。縫い目が表に出ないデザインも特徴で、これにより防水性とデザイン性の両立を図っています。ファスナーや圧着ディテールが、高機能ギアとしての存在感を示しています。
豊富なポケット類からも、機能服としての実用性の高さが伝わってきますね。
ありがとうございます。左右のメインポケットは、グローブをしたままでも使える大きさに工夫しました。ハンドウォーマーとしても機能します。すぐに取り出したいスマートフォンや鍵などは、前面の胸ポケットに収納すると便利だと思います。また、左胸の内側にもポケットを装備しました。財布やパスポートなど、絶対にぬらしたくない貴重品を安全に保管するためのスペースです。
ちなみにフードの後ろ側にはダイヤルが付いています。このダイヤルを回すことで、簡単にフィット感を調節することができるんです。


カラーは潔く、ブラックとアッシュベージュの2色での展開です。ほかのアイテムに比べると、やはり少ないような気もしますが。
この「断熱β」は、当社の技術の粋を集めたアイテムです。シーンを問わず使っていただきたいと思い、あえて2色に絞り込みました。ブラックはシャープな印象で、ビジネスから現場まで対応します。アッシュベージュは、アウトドアやカジュアルなスタイルに馴染んで、洗練された印象を醸し出してくれます。ワークマンの熱意の結晶
この「断熱β」の、想定する着用シーンを改めて教えてください。
屋外での作業、冬のキャンプや登山、バイク、自転車通勤時などでしょうか。また「断熱β」は“災害時の備え”としての役割も果たしてくれます。普段使いできる高機能ウエアとして、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と連携した防災の視点も持っているんです。寒さと同時に蒸れに悩むプロワーカー、アウトドア愛好家、そして高機能とデザインを求めるファッションに関心の高い方まで、幅広い層に着用いただきたいですね。
口コミというわけではありませんが……実際に着用した方々から、どんなフィードバックがありましたか?
「暖かさの概念が変わった」「休憩中の汗冷えの心配が本当に減った」といった声が印象的でした。特にワーカーからは、「これまでのダウンと違って蒸れないので、休憩後の動き出しが快適だ」という評価をいただきました。開発時の熱伝導試験において、普通の生地を着用したときに2分で溶けた氷が、「断熱βシート」では12分も溶けなかったんです。皆さまからいただいた声は、その結果を裏付けるものだと思います。
開発の苦労が報われますね。
実はこの「断熱β」は、過去の在庫不足による「顧客満足度(CS)が地に落ちた」という反省から、CS向上のために社運をかけて開発および生産を強化したモデルなのです。今季の秋冬の重点製品は昨年の8倍の規模となります。「エックスシェルター®️」の断熱ウエア全体で125万点、50億円の計画という“衝撃の本気生産”に挑んでいます。最高の技術を最高の価格で提供する、ワークマンの熱意の結晶といえます。
ありがとうございます。実際に袖を通して、「ワークマンの熱意」を体感したいと思います。最後に、「断熱β」とそのテクノロジーにおける、今後の展望などを教えてください。
「断熱βシート」の技術は、当社の未来を担う中核技術です。2025年度はこのほかにパンツ、ベスト、グローブなど、全24アイテムの展開を予定しています。目指すのは「着用者が寒さも暑さも感じない“究極の無感覚状態”を常に維持できるウエア」です。技術革新によって、服を着ていることを忘れるほどの快適性を、誰もが買える価格で提供する。それが、ワークマンの防寒ウエアの理想像だと考えています。
PROFILE
松重 尚志(まつしげ なおゆき)
株式会社ワークマン
広報部
[1]透湿度90,000g/m2/24h:3レイヤー生地使用部位
Text by Tomoshige Kase















