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撥水・遮熱・花粉対策を1枚で:KEYUCA「フェイスカバー付きUVカットパーカー」の実力

2026.04.20
ライフソリューションブランドKEYUCA(ケユカ)が展開する「撥水遮熱UVカットパーカー」が注目を集めている。2024年の発売以来、アップデートを重ねてきた同製品は、2026年モデルとしてさらなる進化を遂げた。
今回、同商品のMD担当である河崎優香子さんに取材を行い、開発の背景にある実体験や、天候の課題を解決するために搭載された新たな機能について伺った。

PROFILE

河崎 優香子(かわさき ゆかこ)

河淳株式会社 KEYUCA(ケユカ)
開発業務部 商品開発グループ MD担当

天候の課題を解決する5つの機能

KEYUCAが大事にしているのは「生活ソリューション」という考えだ。流行のデザインを追うだけでなく、生活者の視点に立ち、日常の困りごとを解決するための商品を提案することを心がけている。
今回の「撥水遮熱UVカットパーカー」も、一年を通して変化する天候の課題を解決することをテーマに開発された。
河崎さんによると、このパーカーには「UVカット」「撥水」「接触冷感」「花粉ブロック」「イージーケア」という5つの主要な機能が搭載されているという。これらの機能は、四季折々の気候変動に対応するために厳選されたもので、ひとつのアイテムで複数のシーズン課題に対応できる設計がなされている。
この多機能性の背景には、KEYUCAが長年注力してきたレイングッズ開発の知見があった。同ブランドでは10年ほど前から傘やレインコートの展開を強化しており、近年の異常気象や猛暑に対応するための「遮熱・遮光」技術を蓄積してきた。特に、天候の変化に対する生活者のニーズを敏感に察知し、レイングッズで培ってきた技術を応用したのがこのパーカーである。
河崎さんは、あえて日常使いのバランスを重視したと語る。「花粉の時期にはこれ、暑くなったらこれ、とシーズンごとに何着も買いそろえるのではなく、ひとつの商品を長く活用していただきたい」という言葉からは、利用者の負担を減らしつつ、快適な生活をサポートしたいという思いが伝わってきた。

実体験から生まれたフェイスカバー

この製品の最大の特徴は、フードと一体化しつつ取り外しも可能な「フェイスカバー」だろう。一般的なUVカットパーカーでは、首元まではカバーできても、顔の前面、特に鼻や頬といった日焼けしやすいパーツまでは覆えないことが多い。
しかし、このパーカーには鼻上までしっかりと覆うことができるフェイスカバーが標準装備されている。
取り外し可能なフェイスカバーで、顔全体を紫外線対策
この設計は、河崎さんの実体験から生まれたものだという。女性がもっとも日焼けを気にするのはやはり「顔」。日傘を差していれば顔への日差しはある程度防げるが、日常生活には傘が差せないシーンも多々存在する。その代表例が「車の中」だった。
河崎さんは、自身の運転中の経験を振り返り、車内での日差し対策に課題を感じていたと語る。フロントガラスやサイドガラスから降り注ぐ紫外線に対して、顔は無防備になりがちだった。
サンバイザーやサングラスだけではカバーしきれない部分を、ウエアの一部として物理的に遮断できれば、車内での日焼けリスクを大幅に軽減できる。そうした発想から、フェイスカバー付きのパーカーというアイディアが降ってきたそうだ。

化粧崩れを防ぐメッシュ

メッシュ加工により、通気性の向上と化粧崩れを軽減
2026年モデルへのアップデートにおいて、もっとも大きな改良点のひとつがフェイスカバーの内側素材の変更だった。河崎さんによると、今回のモデルではフェイスカバーの肌に触れる内側の面にメッシュ素材を採用したという。
従来のモデルでは、フェイスカバーを装着した際、呼気による蒸れや摩擦によって、ファンデーションや口紅が生地に付着してしまうという課題があった。フェイスカバーは取り外して洗濯が可能とはいえ、使用するたびに化粧汚れが付着するのは、利用者にとって大きなストレスとなる。
そこで2026年モデルでは、肌離れの良いメッシュ素材を内側に配置することで、この問題を解決した。通気性が向上し、蒸れにくくなるだけでなく、物理的な接触面積が減ることで化粧移りも軽減される。「毎回洗うのが面倒だという声に応え、化粧が崩れにくい仕様にしたことは、今年のアップデートにおける一番の推しポイント」と河崎さんは胸を張る。
また、暑さ対策として、脇の下の部分にもメッシュ素材への切り替えが施された。近年の酷暑では、脇の下のような熱がこもりやすい部位の蒸れ対策が不可欠となる。雨や日差しが直接当たりにくい脇の下をピンポイントでメッシュにすることで、撥水性と通気性の両立を図ったのである。
腕から身体の側面にかけてメッシュ素材にすることで、さらなる快適性をプラスした。
さらに、利便性を高めるための細かなアップデートとして、袖口に腕時計を確認するためのスリットが追加された。
時計を確認するのに袖をまくる必要がないため、日焼け対策をしながら時間を確認できる
通常、長袖のパーカーを着ていると腕時計は袖の中に隠れてしまい、時間を確認するには袖をまくり上げる必要がある。しかし、ランニングやウォーキングなどの運動中には、その動作すら煩わしい場合がある。袖口にスリットを設けることで、手首を覆って日焼けを防ぎつつ、スマートウォッチなどの画面をスムーズに確認できるようになった。

男女兼用のための素材とサイズ感

本製品は「ユニセックス」として展開されている点も特徴的だ。
従来、日傘やUVカットウエアといえば女性向けの商品が主流であったが、近年では男性の美容意識の高まりや、熱中症対策としての遮光アイテムの需要が急増している。KEYUCAでもメンズの遮光傘の売り上げは年々伸びており、その流れを受けてウエアにおいても男女兼用タイプの開発が進められた。
男女とも違和感なく着用できるデザインにするため、開発に際してはまず素材選びにこだわった。スポーティーすぎず、かといって女性的すぎない、絶妙なバランスが求められた。
そこで選ばれたのが、カジュアルさを抑えた「きれい見え」する素材だった。マットな質感と適度な張り感を持つ生地を採用することで、日常のタウンユースからアウトドア、スポーツシーンまで幅広く馴染む仕上がりとなっている。
スタイルカバーの効果もある絶妙なサイズ感を実現
サイズ感の設計にも工夫が凝らされている。ユニセックス仕様とするにあたり、着丈は通常のパーカーよりもやや長めに設定された。これは、男性にとってはジャストサイズで着用でき、女性にとってはヒップラインが隠れる「スタイルカバー」の効果をもたらす長さである。むやみにサイズ展開を増やすのではなく、ひとつの設計で男女それぞれのニーズを満たす最適解を導き出した形だ。
また、フードの後ろ側には髪を通すためのスリットが設けられている。これは主に髪の長い女性に向けた機能だが、ここにも選択の自由が残されている。
ロングヘアの方にとってもうれしい機能のひとつであるフードのスリット仕様
髪をとおしたいときにだけ使える仕様になっているため、髪を下ろしているときや短髪の男性が着用する際には、通常のスリットデザインとして機能する。髪を紫外線から守りたい日はフードの中に収め、首元の涼しさを優先したい日はスリットから髪を出すといった使い分けが可能だ。

機能の足し引きが生む「ちょうど良さ」

「UVカット」「撥水」「接触冷感」「花粉ブロック」「イージーケア」という5つの機能を1枚のパーカーに付けることは、技術的に容易なことではなかったという。河崎さんは、「足して削って、足して削って、たどり着いたのがこの商品」だと、複数の機能を同時に実現させる難しさを語ってくれた。
たとえば、撥水機能を高めるための加工と、通気性を確保するための構造を両立させたり、遮熱効果を持たせるためにフード部分に特殊なシートを内蔵させたりと、バランス調整には相当な労力を要したようだ。
撥水機能を高めるための加工が施されている
KEYUCAが目指したのは、スペック上の数値競争に勝つことではなく、生活者が日常で感じるストレスを最小限に抑えるためのちょうど良いバランスだった。河崎さんは、「どれかひとつの機能を特化させようとすれば、もっとハイスペックなものは世の中にある」と認めた上で、それでもこのパーカーが選ばれる理由は、一年を通して長く着られる汎用性にあると語る。
今後の展望として、さらなるシーンの拡大を視野に入れている。現在は日常使いをメインとしているが、海水浴やプールサイドでの使用など、UVカットウエアの可能
性を広げていく構えだ。また、パーカーで培った遮熱・遮光技術は、ハットやアームカバーといった他のアイテムにも転用されており、トータルでのUV対策提案が進んでいる。
河崎さんの言葉には、現状に満足することなく、常に生活者の視点に立ってアップデートを続けようとする姿勢が表れていた。この「撥水遮熱UVカットパーカー」は、変化する気候と生活様式に寄り添い続ける、現代の生活必需品としての進化を続けていくだろう。

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