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軽さと耐久性は両立できるのか? ナンガの「ライトフォース ダウンジャケット」が 示すアウターの新基準
軽さ、タフさ、水ぬれへの強さ──ダウンジャケットに求められるこの3つの要素を、一着の中で同時に成立させることは決して簡単ではない。
だが今シーズン、ナンガが送り出した「LITEFORCE DOWN JKT(ライトフォース ダウンジャケット)」は、緻密な設計と素材構成によって、その難題をクリアした稀有なモデルだ。
アウトドアではアクティブに動けて、街ではスマートに着こなせる。そんな次世代ダウンの理想像を体現する本作の実力を、株式会社ナンガ 販売部販売計画広報・米澤 創さんとともに紐解いていく。
PROFILE
米澤 創(よねざわ そう)
1990年滋賀県生まれ。2013年、株式会社ナンガに新卒で入社。2018年より広報を担当。週末は製品テストを兼ねたアウトドアアクティビティに興じる。

アウトドアと日常をつなぐ新しい軽量ダウンジャケット
ライトフォース ダウンジャケットは、まさに時代のニーズから誕生したモデルだ。「ダウンジャケットが冬のデイリーウエアとして広く定着した今、“軽さ”はもっとも重視されるポイントになっています。ただ、アウトドアでも使うとなると軽いだけでは不十分で、耐久性や耐水性も不可欠です。実際にユーザーからも、“軽くて、しっかり使えるダウンが欲しい”という声が多く寄せられていました」
軽さとタフさ、さらに天候への強さ──。その3要素を同時に求めるユーザーの声に応えるべく、ライトフォース ダウンジャケットは開発された。

シェルの素材は擦れや引き裂きに強いコーデュラナイロン
そんなダウンジャケットを作るために、ナンガがまず着目したのがCORDURA® NYLON(コーデュラナイロン)だ。「軽量でありながら、高い摩耗強度を持つ23デニールのコーデュラナイロンは、シェルには理想的な素材でした。通常、ダウンジャケットの軽量化を進めると、生地はどうしても薄くなり、バックパックのストラップによる摩耗や日常の擦れに弱くなってしまいます。
しかし、フィラメントを高密度に織り上げることで、生地の薄さと強度を両立したコーデュラナイロンなら、摩擦への耐性の低さを補いつつ、アウトドアでも気兼ねなく使えるタフさを実現できます」

ぬれの影響が出やすい部位にはオーロラテックスを
ぬれへの耐性は、AURORA TEX®(オーロラテックス)を採用することで高められた。ナンガ独自の防水透湿素材は、外側からの水滴をしっかり防ぎつつ、内部の湿気はスムーズに逃がすバランスの良さが特徴だ。
一般的なレインウエアのように全面をラミネートするのではなく、生地そのものに透湿性を持たせているため、着用時の蒸れを最小限にしながら悪天候に対応できる。
このモデルでは、オーロラテックスがフードやショルダーといったぬれの影響が出やすい部位に限定して配置されている。
「全面を防水透湿素材にするとどうしても重くなってしまうため、雨や雪が当たりやすい肩や袖口など、必要な箇所だけに絞って採用しています」
また、オーロラテックスは耐水コーティングによって表面強度も高められているため、バックパックのストラップが擦れる肩まわりといった負荷がかかる部位に配置することで、補強素材としても機能する。
軽くて丈夫なコーデュラナイロンに、防水性と透湿性を備えたオーロラテックスを組み合わせた素材設計はさすがだ。このハイブリッド構造こそが、ライトフォースシリーズの核となっている。

中綿は動きやすさを考えた760フィルパワーダウン
ダウンジャケットの生命線ともいえる暖かさにも抜かりはない。中綿には、卓越した技術力を持つ羽毛加工メーカー、河田フェザーが洗浄したスペイン産ホワイトダックダウンを採用している。「街でもアウトドアでも使いやすい760フィルパワーのダウンを使用しています。真冬のフィールドだけを想定した超高フィルパワーではなく、動きやすさを重視した中間域を選びました」
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180gという羽毛の封入量も、軽さと暖かさの両立を突き詰めた結果だという。
「体の動きの妨げにならず、長時間着ていても疲れにくい軽さを保ちながら、冬場の街歩きや冷え込むキャンプサイトでも十分な保温性を発揮します」
ナンガはアウターの総重量を公表していないが、180gという羽毛量は、冬用ダウンジャケットとしては控えめで、そのぶん着心地は軽快だ。必要十分な暖かさを確保しつつ、動きやすさを損なわないバランスに仕上げられている。

タウンユースにも対応できるデザインを意識
「デザイン面では、街でも自然に着られるルックスを意識しています。最近は、アウトドアだけでなく日常でも気軽に使えるダウンを求める声が増えていると感じます。フィールドと街の境界が曖昧になってきている今、どちらのシーンにもなじむ一着を目指しました」その設計思想は、身頃に配された斜めのキルトラインに表れている。
「水平キルトよりも動きの流れが出るため、スポーティで都会的な印象になります。過度にボリュームを出さず、すっきり見えるシルエットも街での着用を意識したデザインです」

一方で、アウトドアギアとしての機能性はしっかりと受け継がれている。フロントジップを開けずに使える縦型のユーリティリティポケットや、視界を確保しながら首元を覆うフード形状など、着用時に価値を実感できるディテールが要所に配されている。

ライトフォース ダウンジャケットは、オーロラテックス®︎(防水)やオーロラテックス®︎ ライト(軽量防水)、ハイブリッドといった既存ラインとは一線を画し、軽さ・タフさ・全天候性という3つの要素を高いレベルで兼ね備えた一着だ。
天候に左右されず、アウトドアでも街でも、暖かく軽快に行動できる。その確かな安心感こそが、「ライトフォース ダウンジャケット」を手にする人の特権だ。
Text by Ryota Osujo





















